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悪魔、後悔する。《1》
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「ん…………」
暖かさに、一瞬起きかけた脳が再び眠りに誘われる。
酷く暖かい。
そして、懐かしい。
子供の頃に父親に抱きしめられた様な安心感があった。
(吾輩は、どこに居るのだ…?)
暖かい。
覚醒しようとする意識が、まだもう少し微睡みたいと吾輩の手を引く。
此処は、随分と居心地が良い。
甘える様に頭をすり寄せると、優しく抱きしめられ、頭を撫でられる。
「父上…?」
「そういうプレイもありだな」
囁かれた無駄に良い声に、一気に覚醒する。
視界に飛び込んできたのは、夢の中の生前の父親ではなく、王子様の様に美しい金髪碧眼の美青年だった。
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