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崩れた日常
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「な、なにすッん~~ん~~~」
手で口を塞がれたせいで呼吸が上手く出来なくて苦しい。でも、そんな事より心が痛くて苦しかった。拓哉の心が分からなくて、拓哉の行動があの時と似ていて恐怖で体の震えが止まらなかった。
「なぁ?お前、男に抱かれた事あるよな?」
拓哉が今まで聞いた事の無い様な低い声で、俺とアイツしか知らない事を聞いてきたかと思えば、質問に答えさせる為か俺の口から手を退けた。
「ハァハァハァ…はぁ?ある訳ねぇだろ!何訳分かんねぇ事言ってんだ!!!」
(どうして?何で知ってる……?)
「ふ~ん。まぁ、いいや。今日は、俺がお前をメチャクチャにしてやるよ」
俺は、信じられないという顔で拓哉を見つめながら、拓哉の口から発せられた言葉に背筋が凍った。
(拓哉のこんな顔、俺は知らない……怖い!怖い!怖い!けど……)
「や、やれるもんならやってみろよ!!」
いつもの負けん気で俺は言い返す。負けたくない。これくらいの脅しで、俺は屈したりなんかしない……
「ハッ!お前、そんな事言っていいのかよ?後悔して後で喚くなよ?」
「テメェなんかに絶対負けねぇ!」
けど、直ぐに俺はこの言葉を後悔した。
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