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後悔(拓哉視点)
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別にこんな事するつもりは無かった。
風斗がこの行為を嫌っている事も知っていた。
けど、止まらなかった……
急に叫んで意識を失った風斗を見た瞬間に目が覚めた。
俺は、何て事をしちまったんだ………
今さら後悔したって遅い。
俺の腕の中に居る風斗の顔には、涙の後が残り、俺が無理矢理突っ込んだ穴からは血が出ていた。
(クソッ!あの時、守るって決めたのに俺は何してんだ!!!)
きっと、風斗は俺の事をもう信じてはくれない。
昔、ある出来事がきっかけで、風斗は人を信じられなくなった。
確か、中1の2学期頃だったと思う。
最初は本当に酷かった。誰に対しても喧嘩腰になって、1学期にはよく見せていた笑顔は無くなってしまった。
風斗の評判はどんどん悪くなって、クラスの奴等だけじゃなく、上級生から下級生、先生まで色んな奴から目を付けられて、傷付けられて、大変だった。
風斗の心も体もどんどんボロボロになっていくのが傍で見ていて分かっていた。
けど、風斗が弱音を吐く事は一度もなかった。
だから、俺は、ずっと風斗の傍に居た。
それしか俺が出来る事はなかったから。
まぁ、風斗には言ってねぇけど、風斗を傷付けた奴等を裏で絞めたりしていたのは秘密だ。
風斗はプライドがたけぇからな。
で、中2の3学期頃からようやく風斗は落ち着きを取り戻して来た。
それでも、俺が知ってる良く笑う風斗が戻って来た訳じゃねぇけど。
中3になったある日、俺と風斗は、いつも通り屋上で昼飯を食っていた。
「なぁ」
「ん?何だ?」
「俺、お前の事は信じてもいいよな?お前は俺の事、裏切ったりしねぇよな?」
「当たり前。何があったかは知らねぇし、お前から話そうと思わねぇ限り、聞くつもりも無ぇけど、俺はお前の一番の親友だろうが。信じろよ」
「そうだな。ありがとう」
「お前が素直に礼を言うとか気持ちわりぃな。まぁ、どういたしまして?」
「何だよ!いちいちムカつく奴だな。やっぱ、信じねぇ!今の話は無しだ!無し!」
「一度言った事は、もう取り消せねぇよ。残念だったな」
「クソッ!信用する奴間違えた………でも、お前は絶対に俺の事を裏切んなよ!!」
「仰せのままに。お姫様?」
「だぁぁぁ~!俺は、姫じゃねぇぇぇぇ~」
「アッハハハハ!ワリィワリィ。心配しなくても裏切らねぇから安心しろ」
(はぁぁぁぁ~約束してたのになぁ。どうすっかな。まぁ、謝り倒すしかねぇよな。うん。そうしよ………)
そう決意して、風斗を抱え上げ、保健室に運んだ。
丁度先生は居らず、携帯で尻の穴に塗る薬を調べ、勝手に薬を借りて、尻の穴にも薬を塗ってから、俺は一旦教室に戻った。
教室に戻る途中、(………何でこうタイミング良く尻に塗る薬が学校にあんだ……?普通、常備してるもんか?)そんな事をふと思ったが、これからの事を考え出した途端、薬の事は直ぐに頭の中から消えた。
(謝れば許してくれるなんて思ってねぇけど、他に思い付かねぇしな……)
でも、俺のこの考えがどれだけ甘かったのか。
俺は後で思い知る。
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