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戻れない関係
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俺は、風呂を沸かすボタンを押して、部屋に戻った。
………さっきの『そんな悲しそうな顔しないの。明日も会えるでしょ?そんなにお見舞いに来てくれなかったのが悲しかったの?もう、風斗は本当に拓哉君が好きね~』って、俺、拓哉の事考えるだけで、他の人から見ても分かるぐらい悲しそうな顔になんのか……?俺、拓哉の事好きなのか……?
……分かんねぇ。自分では全然分かんねぇ。何も分かんねぇよ。
……あっ、電話。拓哉にお礼の電話しとかねぇと。
明日会えるか分かんねぇし……
……でも、電話して出られたらどうする?何て言う?
クソッ!!何で俺が悩まねぇといけねぇんだ!
俺がワリィ所もあったかもしんねぇけど、あんな事したのは拓哉なんだから、グタグタ考えてねぇで、電話してお礼言ってそのまま切れば良いだけだ!
よし!大丈夫。平常心、平常心と心の中でブツブツ言いながら、拓哉の携帯に電話を掛けた。
着信音が流れる時間を凄く長く感じながら、耳に携帯をあてていた時、着信音が途切れた。
(……出た)「あっ、もし『只今、電話に出る事が出来ません。ピーとなりましたらご用件をお話し下さい』」
『ピーー』
(何だよ。一瞬、緊張した俺の時間を返せ!!)「拓哉?風斗です。えっと、プリントありがとう。それじゃあ、また明日」
俺は、一気に話すと電話を切った。
はぁぁぁぁぁぁぁ~
何だよアイツ!!俺が電話したんだから出ろよ!
……いやいやいや。出られたら出られたで困るだろ!ってか、また明日って言っちゃったよ……
……明日………学校どうしよう……………
でも、このままじゃダメだよな……
「風斗~!風呂入りなさ~い!」
「分かった~」
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