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お泊まり
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さっき来た道を、今度は拓哉ん家に戻る為に歩く。
「………………………はぁ~」
「……………………………」
(何だよ、コイツ!!さっきまで溜め息とか吐いてなかっただろ!!!)
「…………はぁぁ~」
「……………………………」
(何だよ!!そんなに泊まられるのが嫌かよ!!)
「………はぁぁぁ~」
三度目の大きな溜め息を吐かれた瞬間、俺は切れた。
「おい!!さっきから何だよ!その溜め息は!!」
「あ?溜め息出てたか?ワリィ、無意識だわ。気にすんな」
(無意識な訳ねぇだろ!!明らかに意識して吐いてんじゃねぇか!!)
「気にすんなじゃねぇ!そんなに泊まって欲しくねぇならそう言えば良いだろ!!」
「ちげぇって!!泊まって欲しくねぇ訳じゃねぇから、本当気にすんな。今日の夜は、俺にかかってんだよなって考えてただけだからよ」
「夜?」
「そう。夜」
そう言って、微笑んだ拓哉の顔を見ながら、俺は頭の中に沢山の?を浮かべていた。
「…………………??」
「何そんなキョトンとしてんの?お前、夜の事、何も考えてねぇの?」
「は?飯食って、風呂入って、寝るだけだろ?他に何かすんのか?」
「……フッ、ハハ!そうだよな。そうそう。お前は、それで良いよ。だから、何も気にすんな」
「……なんか色々ムカつくけど、まぁ、いいや!」
俺ん家に行く時とは嘘の様に、拓哉ん家に戻る時は、ギャーギャーとお互い言い合ってうるさかった。
けど、そんな時間も楽しかった。
そんなこんなで、ご近所の皆様に迷惑をかけながらまた拓哉ん家に戻った。
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