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準備
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「ごちそうさまでした」
「お粗末様でした」
「よし!早く準備しようぜ!!」
「その前に大切な話がある」
準備する為に勢い良く立ち上がった俺に、急に拓哉が真面目な声のトーンで話しかけてきた。
「な、何だよ?」
「遊園地に行く為の金はあんのか?今の俺には、お前の分を出せる程の余裕がねぇんだけど…」
(何だそんな事かよ。もっと大切な話かと思って、1人で焦ったじゃねぇか!!拓哉のバカ野郎!)
「大丈夫!昨日、持って来たから」
「そっか。昨日から行く気満々だったんだな」
「ワ、ワリィかよ!!」
「別に~ま、その前に洗い物片付けるぞ」
「は~い。あ!拓哉、お前が作ってくれたから、俺が洗うな」
「そうか?じゃあ、頼むわ」
「おう!拓哉は、準備してていいぞ!」
「了解。じゃあ、洗い物の置場所はここ。で、洗剤はこれを使え」
「分かった」
「分かんねぇ事あったら、呼べよ?」
「うん」
俺は、洗い物をしながら、拓哉との初デートの事で頭が一杯だった。
ドキドキが止まらなくて、体がフワフワする様な感覚に捕らわれながら、洗い物を終えて、拓哉が準備している二階に行った。
「お?風斗、終わったか?」
「うん」
「お疲れ様。ありがとな」
「ん。あれ?俺の服、知らね?」
「服?あそこにあるぞ」
「本当だ」
「大丈夫か?何かボーっとしてるぞ?」
「大丈夫。直ぐ終わらせるから少し待ってて」
「はいよ。下行っとくから、準備終わったら降りて来いよ」
「分かった」
(……拓哉、いつも通りだな……俺だけかな?俺だけがこんなにドキドキしてるのかな?…はぁぁぁ~こんな事なら、デート行きたいとか言うんじゃなかった……ドキドキ止まんねぇ。ふぅ~大丈夫。平常心。平常心)
「お待たせ」
「忘れもんねぇか?」
「うん!!」
「よし、行くか」
「ん。レッツゴー!!」
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