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遊園地
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1時間以上並んで、ようやくこの遊園地一番人気の乗り物に乗る事が出来た俺達は、次の乗り物に乗る為に、移動していた。
でも、その道中、拓哉の機嫌がようやく良くなったのに対して、次は俺の機嫌が悪くなる番だった。
そして、次の乗り物の乗り場に着いた時には、俺のイライラはピークに達していた。
「風斗?この乗り物めちゃくちゃ濡れるらしいけど、平気か?カッパとか無料で借りれるみたいだし、借りてこようか?」
「…………………」
「おい、風斗?どうした?何、不貞腐れてんだ?」
「…………お前…………良い気になってんじゃねぇだろうな?」
「は?何が?」
「さっき、ここに着くまでずっと、女子達にお前、カッコ良いカッコ良いって言われてただろ!!」
「あ?そうか?全然気付かなかったわ」
「嘘付くんじゃねぇ!!顔がニヤニヤしてんの俺見たぞ!!」
「何言ってんだよ。気付いてねぇんだから、そんな顔する訳ねぇだろ」
「いや、してた!!俺のこの目でしっかり確認した!!」
「何だよお前、焼いてんのか?俺は、お前一筋なのに心配する事なんて何もねぇだろ」
「な、何さらっと平気でそんな事言ってんだ!」
「あ?事実を言っただけだろ?」
「そ、そうだけど……」
「何だよ、焼き餅の次は照れてんのかよ、お前も色々と大変だな」
「な!?妬いてねぇし、照れてもねぇ!!まず、第一俺が妬く訳ねぇだろ!!」
「はいはい。お前ってさ、スゲェ分かりやすいよな。ま、逆に安心するけど」
「くそったれ!!良い気になってんじゃねぇぞ!」
「はいはい。風斗、もうすぐ順番くっぞ。で、結局、カッパいらねぇの?」
「いらねぇよ!!」
「じゃあ、俺はカッパ着るわ」
「お前、着んのかよ!ダセェ!!」
「俺、少し濡れるぐらいなら我慢出来っけど、びしょびしょは我慢出来ねぇわ。風斗は、スゲェな。びしょびしょに濡れんの平気なんだ?」
「びしょびしょ?」
俺は、拓哉が何を言ってんのか理解出来なくて、拓哉がカッパを着るのを見ながら、乗り物に乗った。
「何だよ、その顔は?お前、ちゃんと注意書き読んだか?」
「え?」
「あれだよ、あれ」
拓哉が指差す方には看板があって、その内容を読んでみると【全身びしょ濡れ、それでも貴方は我慢出来る?】そんな感じの内容が書いてあった。
「……………な、何で先に言わねぇんだよ!!」
「いや~お前が嫉妬話に盛り上がってたから、邪魔するの悪いかな~と思って言わなかった」
「ふざけんな!!もう乗り物に乗ってるから今更どうにも出来ねぇじゃねぇか!!」
「ドンマイ、風斗!!」
「拓哉のバカやろぉぉぉぉ~!!!」
はい。案の定びしょびしょになりました。
けど、乗り物は楽しかった!!
でも、俺は、絶対、拓哉を許さない…………
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