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1本目、僕はオメガ性。
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「お前、オメガなんだろ?」
数年前、親友が僕にそう言うと無理やり押し倒してきて行為に及ぼうとしてきた。
長い間仲が良かった分ショックが大きかった。
彼は僕のことを分かってくれていると思っていたし、僕も彼のことをそう信じていた。
彼の言う通り僕はオメガ。
親友だった彼はベータだった。
その頃から人間不信に陥ってしまい、周りの全員が「どうせ僕のことを見下してるんだ」と思うようになってしまった。
その中でも唯一家族だけはずっと支えてくれて、優しく守ってくれる。
家族のおかげで大嫌いな発情期をなんとか乗り越えられてきた。
そんな僕も、大学生になった。
高校では隠していたもののオメガだとバレてしまった。
だから僕は何があろと諦めずに勉強をてきた結果、名門大学に入学することが出来た。
この大学ではどんな性であれ優秀であれば受け入れてもらえる。
その大学は県外なのもあり、僕のことを知らない人の中に入れるのは好都合だった。
実家から通うのは大変なため家族と相談をして一人暮らしをすることにした。
仕送りをすると言われたものの頼りっぱなしは良くないとバイトを始めることにもした。
そのバイトはファミレスのフロアだ。
人見知りの僕は当初キッチンを希望していたのだが、人手不足のフロアについて欲しいと頼まれてしまい気の弱い僕は断れずに了承してしまった。
これから始まる新生活で、僕は絶対にオメガだとバレないようにしようと強く心に誓った。
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