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36本目、お返し。※
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「…笹窪さん」
ずっと強く抱きしめてくる笹窪さん。
僕が抱きしめ返したことで受け入れるという返事になったことは伝わっただろうか。
上手く伝えられていなかったら、そう思うと不安になり笹窪さんの元気になっているそれをタオル越しに触れる。
「…俺もしてほしい」
「……はい」
どうやら伝わっていたみたいだ。
よく見たら笹窪さんの耳が真っ赤になっている。よほど興奮しているのだろうか?
僕は腰に巻いていたタオルを外して、笹窪さんの前に屈んでそれと対面した。
僕から触ったもののいざ見てしまうと恥ずかしくなり直視できない。
「人のを見るのは抵抗ある?」
「いえ…その…お、お元気そうで…」
「…え?あはは、そりゃ…仕方ないでしょ」
生のそれを見て引いている訳では無いことを表そうとしたのに変なことを言ってしまい笑われた。
ドキドキはするものの触れることに全く抵抗はない。それどころか気持ちよくして貰えた分、今度は僕からもお返しをしたい。
手を伸ばしてそっと触れてみる。
「っん…」
仄かに声を出し反応をした笹窪さんを見て無性にムラムラとしてきてしまう。
相手が自分の手によって感じていることがこんなにも唆(そそ)るものなんだと初めて知る。
もっと気持ちよくなってもらいたい。
僕は慣れないながらに笹窪さんからしてもらった流れを思い出しつつ手で軽く握った。
「…歩生、こっち見て」
笹窪さんは優しい目で僕を見ている。
手を動かすと少しビクりと体が揺れる。
大丈夫だ、上手くやれている…笹窪さんは気持ちよくなってくれている。
「気持ち…良いですか?」
「…うん」
つい不安な気持ちから笹窪さんにそう聞いてしまったが、頷いて貰えた。
人のを触るってこんなにも緊張してしまうものなんだ。握る時の強さや動かす時の速さを変えて反応を確認する。
笹窪さんが僕のことを見ながらしていたのはこういうことだったのだろうか。
反応を見てより気持ちよくなれるように気にしてくれていた…?
(…嬉しいかもしれない。いや、嬉しい)
「…っ…はぁ………」
僕のように声を出す訳ではなく息が漏れている。もっともっとしたら声が出るのかもしれない。僕はまた流れを思いだして次は口でやってみようと思い顔を近づけた。
唇が少し先端に触れると、自分のしている大胆な行動にハッとする。
いざ唇が触れたものの咥える勇気が出ない。
歯が当たると痛いと聞いたことがあるけど僕は上手くできるのだろうか?
まずは舌でどうにかしようと軽く先端を舐めた。
「んっ…歩生…口は嫌だったらしなくていいからね」
「嫌じゃないです。僕も笹窪さんを気持ちよくしたくて…」
「……嬉しい。ありがとう」
笹窪さんは本当に嬉しそうに笑ってくれた。
よかった。僕で笹窪さんは喜んでくれている。
尚更頑張りたくなり口を開け歯が当たらぬようにまずは軽く咥えてみる。
「…っ歩生」
笹窪さんは僕の頭をそっと撫でた。
手で扱く時のような動きを口でやろうと顔をゆっくりと動かす。
したことのない動きと行為ゆえのぎこちなさが自分でもすごく感じるものの笹窪さんの息が聞こえる度になんとか出来ているんだと安心する。
たまに口を離して舌で先端を舐めたりもしてみる。
「それ…くすぐったいけど…気持ちいい」
そう言われて嬉しくなり舌でそのまま舐め続けて空いている手で包み込み扱きだした。
手の中でビクビクしている感覚がしっかり伝わってくる。
「ん…歩生、すご……気持ちいい…もう一回咥えて…?」
言われる通りにまた咥えた。
そして動き出すと笹窪さんの息が段々荒くなっていく。
「っはぁ…ぁ…歩生…イきそ…」
そう言うと僕の手を強く握り締めてきた。
同じように握り返して更に頑張ろうと顔を動かす。
すると加減を間違えてしまい喉の奥に当たってしまい少し苦しくなる。
「…ッイく…」
そのタイミングで笹窪さんが達して精液が喉に直撃してしまった。
咄嗟に口を離したものの苦しかったせいもありまた咳き込んでしまった。
「げほ…うっ…げほ、げほっ…」
「平気?だしていいから」
笹窪さんは僕の口の前に手で受け皿を作った。
断りようも無くてそのまま口から出すと、ドロッと白く濃い唾液混じりの精液が笹窪さんの手に乗る。
申し訳ない気持ちでいっぱいになりつつも呼吸をなんとか整える。
「けほ…すみません…喉に当たっちゃって」
「大丈夫?」
「はい…ごめんなさい」
「謝らないでよ。俺は凄く気持ちよかったし…」
笹窪さんはティッシュを取り手のひらを拭いながらそう言ってくれた。
僕が手や口で笹窪さんのことを気持ちよく出来たんだ。
今日は初めてのことがあまりにも多いせいで混乱しているけれど笹窪さんのことを想う気持ちだけはしっかりと心にある。
これを言葉にすると何て言ったらいいのか分からなくて少しモヤモヤとしてしまう。
この気持ちは一体なんなのだろうか。
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