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60本目、薬切れ。
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大和さんが部屋まで運んでくれた。
布団に寝ている暖さんの横でずっとうちわを扇いでいる。
「なんかあったら俺のこと探して。あと部屋についてる冷蔵庫に水入ってるから」
「はい。ありがとうございます」
しばらく一緒に様子を見てくれていた大和さんは忙しなく部屋を出て行った。
お客さん多かったし貴重な時間を割いてくれていたのだろう。
「暖さん…大丈夫ですか?」
「うんー…」
目を閉じ眉間に皺を寄せている。
顔の赤みは引いているからこれで少しずつ体調が良くなればいいのだけれど。
「水は飲みますか?」
「飲もうかな」
さっき大和さんが教えてくれた通り、冷蔵庫には水のペットボトルが二本入っていた。
そのうち一本を手に取りまた暖さんの隣に戻る。
「これ…どうぞ」
「………歩生飲ませて」
「えっ…と、わかりました」
一瞬どう飲ませたらいいのかわからず色々考えたがとりあえずキャップを開ける。
そしてペットボトルの飲み口を暖さんの口元へ運ぶ。
「違う違う」
暖さんがそう言い途中で止めると水が少しこぼれ暖さんの胸元にかかってしまった。
「あっ、すみませ…」
僕は咄嗟に手で拭こうとして暖さんの胸元に手を置いた時、手首を掴まれる。
「口移し…してほしい」
「口移しですか…?」
暖さんはまだ若干目が据わっていた。
けれど正気ではあるのだろう。
暖さんらしいことを言っているのだから。
「………した方が」
「してほしい」
本当にまだ体調が優れないのか疑うほど早く返答した。
口移しだなんてどうやるのか分からないし、上手くできる気もしない。
けれど暖さんはじっと見つめてくる。
その視線の訴えに負けて僕はとりあえず水を口に含んだ。
顔を近づけると暖さんは軽く口を開ける。
唇が触れた時に水を少しずつ息を吐くように移していく。
(合ってるのか分からない…!)
自分の口の中から水が無くなっていく。
なんとか暖さんの口の中に移せたけれど少し零れてしまった。
「ん…美味しい」
「嘘だ…んっ」
そう言うと暖さんは僕の唇を舐めた。
それに対して腰の辺りがくすぐったくなる。
「ありがと歩生」
「…はい」
急に体が熱くなってきて違和感を覚える。
温泉から出て少し時間は経っているのに。
(…心臓もドキドキしてきた)
もしかして薬がきれてきている…?
そうとしか思えぬほど体に異変が起きていく。
「歩生…?」
僕は今“発情期”だったのだと改めて思うと頭の中が段々と性的欲求で埋め尽くされていく。
目の前の暖さんはのぼせてしまい体調が優れないというのにどうしても触れたくなっている。
したい、したい、したい…したい。
昨日の快楽を思い出しては体が疼く。
暖さんとしたい。
「歩生顔が赤いよ、照れてるの…?」
暖さんは微笑みながら僕の頭に手をまわし、引き寄せキスをした。
そんなことをされてしまってはセーブが効かなくなる。
暖さんのことが欲しくてたまらない。
「暖さん……すみません…」
僕は暖さんの上に乗った。
そして顔を両手で包み込みまたキスをする。
止まらない、止められない。
ダメだという気持ちはあるのにそれよりも触れたい気持ちが勝ってしまう。
「っん…暖さん……」
舌を入れると暖さんも返事をするかのように激しく絡め合う。
「ん…したいんだ」
暖さんは僕の下半身に手を伸ばした。
そして欲を丸出しにしている恥ずかしい“それ”を下着越しに触れた。
「あっん…はぁ…暖さん…」
暖さんのも段々大きくなってきているのを感じる。僕はもう我慢ができない。
今すぐに暖さんと昨日のように熱く激しく愛し合いたい。
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