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110本目、勝手に気まずい。
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「大和さんに捕まってたのかー
あの人話し出すと長いよね」
「で、でも楽しかったです」
「そっか。いいなー」
「あはは…」
暖さんのあれこれと本人の許可無く聞いたがばかりに勝手に気まずくなる
もしなかに暖さんが知られたくなかったと思うようなことがあったら申し訳ない
今更知らんぷりできないし
「で、なに話してたの?」
「あっえっと」
そ、その質問ー…
「い、いろいろと」
「…いろいろって?」
「…暖さんの昔のこととか」
「へー…知ったんだ?」
「…はい」
「ならお前を生かしてはおけない」
「生っ!?」
「なんて言うわけないじゃん、ビクビクしないでよ」
複雑だ!
暖さんは笑うし僕は本当に焦ったしなんなら途中命の危機さえも感じた
「俺の話しねー…聞いてもつまんないだろうになんでまた」
「だ、暖さんのこともっと知りたかったから」
「…それわざと?」
「…?」
「…んーん。」
よくわからないけど暖さんは微笑んでた
夜道の暗い中で、明るく光っている街灯に照らされいつもより大人っぽく見えた
「…過去の暖さんも気になるけど今やこの先の暖さんも気になります」
「そんなことは人には聞かないで、歩生自身が見るといいよ。ね、この先のこととかは…」
「…この先のこと、」
「俺はこれからも歩生のこと…俺しか知らないこともいずれは絶対見つける。知り尽くすまで、知り尽くしても離れないつもり」
「プ、プロポーズに聞こえます」
「そーだね、そう聞こえたのならそうなんじゃない?」
暖さんは楽しそうに笑って僕を見る
この距離だといくら暗いとはいえ顔が紅潮してるのはバレるだろう
でもそんな僕は暖さんにしか見せない、そう考えればもう恥ずかしいなんてことはない、かな?
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