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出会い
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僕が入院して三日が経った。
警察の人がまた来るって言ってたけど、全然来ない。
もしかしたら、僕の話を聞かなくても解決したのかな?
まぁ、実際話す事なんて本当にないんだけど……とかグルグル考えてる時だった。
コンコンコンと病室の扉をノックする音が聞こえた。
(………誰だろう?)と思いながら「どうぞ」と扉に向かって言った。
僕が返事をした直後、病室の扉が開き「こんにちは」と言いながら知らない男の人が入って来た。
僕は「こんにちは」と返しながらもついつい身構えていた。
すると、そんな僕に気付いた男の人が「初めまして。警視庁の大舘と申します。この度は聞き取り調査へのご協力ありがとうございます」と挨拶してくれた。
警察の人だと分かった途端、安心した僕は、体から力が抜けたのが分かった。
「あっ、はい。えっと、加藤です。今日はお願いします」
「今日は、連絡もせず来てしまい、申し訳ありません」
「あっ、は、はい。大丈夫です」と緊張のあまり、僕はオドオド返事をしていた。
そんな僕を見た大舘さんは、声を出して笑いながら「ハハッ、そんなに緊張する事ないですよ」と声を掛けてくれた。
「すいません。その、僕人見知りで、初対面の人と話すとなると緊張してしまって……1回会ってたりしたら平気なんですけど……」
「そうなんですね。大丈夫ですよ。これからの調査に関しては全て私が加藤さんの担当をしますので、短い間ですがよろしくお願いします」
「はい!よろしくお願いします」
「では、早速、事件について色々と質問したいのですが、よろしいですか?」
「はい。僕の話が役に立つかは分かりませんが、大丈夫です」
「ありがとうございます。答えにくい質問や答えたくない質問がありましたら、答えたくないとはっきり言って下さいね。お願いします」
「分かりました」
こんな感じで、大舘さんから事件についての質問を受ける事になった。
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