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真実を
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龍は一人暮らしで、大学周辺にあるマンションに住んでいる。
僕達は、大学から十分くらい歩いて龍の家に着いた。
作:「到着~」
龍:「適当に座ってろ」
「うん。お邪魔します」
和:「なぁ、龍雅。茶くれ」
龍:「今、四人分出す。少し待ってろ」
「龍、ありがとう」
龍:「あぁ」
和:「はぁぁぁ~にしてもあちぃな」
作:「ねぇ~物凄く暑いからどうにかして欲しいよ。僕、暑いの苦手なのに……」
「うん。僕も暑いの苦手」
龍:「和也、邪魔だ。お茶が置けない」
和:「お?あぁ。ワリィワリィ。サンキュ~」
作:「さて、皆揃ったし、本題に移ろ!」
(来た……大丈夫。きっと、大丈夫)そう何度も自分に言い聞かせる。けど、やっぱり、緊張しているのか、身体が微かに震えてしまって、止められない。
「うん、そうだね。僕、説明がヘタクソだから良く分からない部分もあると思うけど、最後まで聞いてね」
和:「あぁ、分かってる。ちゃんと聞くから安心しろ。それに、震えてまで話さなくて良いんだぞ?」
「あっ、気付いてた?ごめん。やっぱり、緊張しちゃって……でも、大丈夫!話せるから。話すね」
和:「そっか。分かった」
「うん」
それから僕は、あの日の出来事を思い出しながら、話せる範囲で話した。
三人の反応はそれぞれだったけど、三人とも説明がヘタクソな僕の話をちゃんと聞いてくれた。
「こんな事があって、多分、後遺症?か分かんないけど、お医者さんが言うには、身体が他人を拒否する様になったみたい。これが全てなんだけど………」
全てを話終えて、ずっと下を向いてた顔を上げて三人を見た。
三人は、どう反応すれば良いのか戸惑ってるみたいで、長い沈黙が続いた。
「あ、あの、ごめんね。こんな話しちゃって。気持ち悪かったよね。えっと、でも、あの、その、僕は三人とあの、で、出来れば、友達を続けたいんだけど、その……………」
一生懸命、今の自分の気持ちを伝え様とするけど、なかなか言葉が思い付かなくて、自分の目に涙が溜まっていくのが分かった。
でも、涙が流れない様に必死に耐えた。
(泣いちゃダメ。泣いたら、皆優しいから、皆の気持ちが聞けなくなっちゃう……)
作:「誰も友達を辞めるなんて言ってないよ」
和:「黙っちまって悪かった。少し驚いただけだ」
龍:「あぁ。そんな辛い経験をしてたんだな。思い出させてすまなかった。気持ち悪い訳ないだろう。悠久の話を聞いて、傍で支えねばと考えてた所だ」
「……皆ありがとう。本当はずっと不安だった。男に犯されそうになったなんて話したら気持ち悪いって思われて、もう二度と皆と話せないんじゃないかって、でも、三人はいつも僕の傍に居てくれたから、どうしても話しておきたくて、聞いてくれてありがとう」
和:「俺等の方こそ話してくれてあんがとな。こんな話、俺等にするのスゲェ怖かったよな。でもさ、俺等の築いてきた友情ってこんなんで切れるほど薄っぺらいもんじゃねぇだろ?」
「うん。そうだね。ありがとう………」
とうとう、皆の優しい言葉に我慢出来ず、目から大量の涙が溢れ出した。
作:「もう!悠君!泣かないでよ~僕まで泣けてきちゃうじゃんか~」
龍:「抱き締めてやりたいが、抱き締めたら拒絶反応が出るのか………頭撫でるのは大丈夫か?」
「…フヘェ…ヒクゥグスッグス…ん?龍?何か言った?グスッ」
龍:「頭撫でるのは大丈夫か?」
「ん~どうだろ?分かんないけど、慣れていかないといけないってお医者さんが言ってたから、うん。良いよ。して?」
龍:「ん」
「フフ、頭撫でられるの久し振りだぁ~気持ち良いなぁ~」
和:「気分は?」
「うん。凄く良いよ!」
和:(コイツって、こんな綺麗に笑ってたか?ってか、ドキッて何だ。悠久にドキッってしてどうすんだよ)「そ、そうか。じゃあ、俺も~」
「わぁ、髪の毛がぐちゃぐちゃになるよ~やめて~!!」
龍は、優しく撫でてくれたのに、和也は、髪の毛がぐちゃぐちゃになる撫で方で、抗議する言葉を言いながら、でも皆が笑ってる顔を見て、本当に安心した。
作:「アハハ!悠君が元気になってくれて良かった~!はぁ、安心したら僕、お腹空いてきちゃった!ねぇねぇ!どっか食べ行こ!!」
和:「おぉ!良いな!行こうぜ!」
「僕も行く!皆でご飯食べるの久し振りだから嬉しい!!何処に行く?」
「「「う~~~~~ん」」」
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