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再開
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結局、ファミレスで皆とご飯を食べた後、和也と作君はバイトで龍は用事があるらしくその場で解散して、僕は今、本屋に向かってます!
皆から寄り道しないで帰れよ!と言われたから言い付けを守って帰ってたんだけど、大切な大切な用事を思い出したから、予定を変更して本屋に行きます!
だって、入院中は暇過ぎて後で読もうと思って買いだめしてた本を全部読んじゃったから、新しい本が欲しかったのと、今まで公務員、しかも警察なんて考えた事もなかったから、参考書もついでに見ようかなぁと思って、寄り道しちゃいます!!
皆、ごめんね!!
到着!
ふぅ〜久し振りに長時間歩いたから疲れた…
それから、知らない人とぶつかる度に身体が震えるし、なかなか止まらないしでさらに疲れた。
けど、そんな事より、こんなに頑張って歩いたんだから、面白い本とか分かりやすい参考書とか何か収穫があると良いな…と思いながら、店内に入り物色を始めた。
ん~読みたい本は見つかったけど、警察になる為の参考書は一杯あって、どれが良いのか全然分かんないな……どうしよう……
そんな事を考えてた時、「加藤君?」と誰かが僕の名前を呼んだ気がした。
後ろを振り返ると、そこには大舘さんが居た。
「あ!やっぱり加藤君だ。久し振り!覚えてるかな?」
「はい。大舘さんですよね?」
そう言いながら、自分の顔が自然と笑顔になったのが、何となく分かった。
「そうだよ。覚えててくれて良かった。退院したんだね」
「あっ、はい。でも、まだ完全に良くなってなくて……」
「どうかしたの?」
「その、じ、事件の後遺症だと思うんですけど、他の人に、急に触られたりすると身体の震えが止まらなくなってしまって……」
「そうなんだ……その身体の震えは治るの?」
「あっ、お医者さんには、いつ治るかは分からないけど、一生は続かないから安心してって言われました」
「そっか。早く良くなると良いね」
「はい」
「ところで、さっきから難しい顔で何か悩んでるみたいだけど?」
「え?見てたんですか?」
「ハハッ!加藤君だと思ったら目が離せなくて。ごめんごめん」
「恥ずかしいです……えっと、あの、大舘さんと入院してる時に、色々お話して警察になるのも視野に入れて勉強していこうと思って、参考書を買いに来たんですけど、多過ぎてどれが良いのか分からなくて……」
「成程。私でよければ、探すの手伝おうか?」
「良いんですか?お願いします!!」
一人だとあれだけ悩んだのに、大舘さんと選ぶとすぐに決まって、時間が過ぎるのも早く感じた。
それに、さっきから心臓の音もうるさい。
僕、どうしちゃったんだろう……?
友達の前ではこんなにドキドキしないのに………
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