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危機
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その足音は、僕が止まると一緒に止まって、僕が進むと進み出す。
実は、あの事件が起きる前から、僕はストーカーに悩まされていた。
怖くて後ろを振り向いた事はないけど、ずっと誰かに後を付けられてた。
だけど、付いてくるだけで、何か変な事をされた事は1度もなかった。
だから、今日だっていつもの事なのに、事件に巻き込まれたからか、意識してしまい、怖くて怖くて仕方なかった。
(どうしよう………どうしよう………どうしよう………)
僕は、一生懸命その足音に追い付かれない様に歩く事で精一杯だった。
もうすぐ家に着く。そう思った時だった……
「ねぇ?」
急に肩を触られて身体の震えが止まらなくなり、頭も混乱する。
それでも勇気を振り絞って「何ですか?」と言いながら、振り返ろうとした時、身体を抱えられ、近くに停まっていた車に無理矢理乗せられた。
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