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和也と話しているとあっという間に時間は過ぎて、気付けば面会時間終了30分前だった。
「和也、今日は色々とありがとう」
「おう。俺の方こそ話聞いてくれてありがとな。本当は、まだ辛いだろうし、話さねぇ方が良いとも考えた。それに、大舘さんが話してくれるだろうから、任せておこうとも思ったけど、これだけは俺の口から言っておかねぇとって思ってさ」
「うん。大丈夫、ちゃんと分かってるよ。でもね、本当は、和也から話を聞いた時、ビックリしたし、そんな話、和也の口から聞きたくなかったって思った。けど、大舘さんから聞かされてたらもっと衝撃を受けてたと思うし、和也とどんな顔して会えば良いのか分からなくなってただろうから、和也から話してくれて本当に良かったなって今は思ってるよ」
「そっか。ま、早く元気になれよ!また来るな」
「うん」
「あ、そうそう。お前、学校どうする?プリントとか貰っとくか?」
「うん。お願いしていい?」
「了解。アイツ等にも協力して貰わねぇとだな」
「あの、この事は…………」
「大丈夫。言わねぇよ」
「ありがとう」
「まぁ、アイツ等勘がいいから、適当に誤魔化しとくわ」
「ごめんね。ありがとう」
「んじゃ、面会時間ギリギリだし、俺帰るな」
「うん。気を付けて帰ってね。今日はありがとう」
「おう。じゃあな」
「バイバイ」
和也が帰った後の病室はシーンとしていて、さっきまでのうるささが嘘の様だった。
ベッドに潜って、さっき和也から聞いた話を整理している内に、いつの間にか眠っていた。
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