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明日のこと
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小説を読んでいた時、携帯が鳴った。
(あ……電話だ。誰からだろ?ん?和也?何だろ?)
「もしもし、和也?どうかしたの?」
『ちょっと色々あってさ、今話せるか?』
「うん。大丈夫だよ」
『あのさ、今度そっちにお見舞い行くから』
「え?お見舞いなんて大丈夫だよ。和也も忙しいんだか『いや、これには理由があってさ』……理由?」
『あぁ。悠久、まず謝らせて欲しい。ごめん!』
「な、何?どうしたの?」
『あのさ、アイツ等に話しちまった』
「え?」
『ごめん』
「嘘、だって言わないって約束したのに………」
『ごめん。俺も言わない様にって誤魔化し続けてたんだけど、口が滑っちまって…』
「そっか…………」
『約束破って本当にごめんな』
「ううん。大丈夫。いつかはバレてただろうし、それが早くなっただけだよ。それで、二人は何か言ってた?」
『特に何も言ってなかったな。ま、そこまで詳しくは話してねぇんだけど、ずっとお前の事心配しててよ、早く見舞いに行くって煩くてさ、で、急なんだけど、明日空いてるか?』
「明日?」
『そう。明日』
「ちょっと、待って。えっと、明日は………うん。大丈夫、空いてるよ」
『じゃあ、明日そっち行ってもいいか?』
「うん。分かった。でも、大丈夫?忙しくない?」
『おう!明日、三人とも全休なんだよ』
「あっ、そっか。そうだね。じゃあ、待ってるね」
『あぁ。でさ、お見舞いがてら何か持っていこうと思ってるんだけどさ、食いてぇもんとかあるか?』
(ん~ケーキは大舘さんにお願いしてるから、別のにしなくちゃ。えっと、えっと…………あ!)
「………プリン」
『ん?』
「生クリームが上に乗ってるプリンが食べたい」
『プリンな!分かった!!旨いプリン買ってくるから楽しみにしとけ!』
「生クリーム付きだよ?」
『分かってるって。どんだけ生クリーム重要なんだよ』
「生クリーム乗ってるのと乗ってないのじゃ、美味しさが全然違うんだよ!!絶対、生クリーム乗ってる方が美味しい!!」
『はいはい。分かったよ』
「フフ、ありがとう。楽しみにしてる」
『おう!じゃあ、また明日な。おやすみ』
「うん。お休み。明日、気を付けて来てね」
『了解!じゃあな』
「うん。バイバイ」
ふぅ~明日は、和也だけじゃなくて、作君と龍も来るのか……
どんな顔して会えばいいんだろ……?
今の僕の顔、普通だよね……?
はぁぁ~明日なのに、今から緊張するよ~
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