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一人考える(優視点)
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今日は、久々の仕事休みと、加藤君に会えるというのもあってか、自分でもこんなにワクワクした事は無いと感じるくらい、気持ちが上がっていた。
それと同時に、自分が加藤君に対して抱いている気持ちを本人を前にして溢れない様にする為、平常心平常心と心の中で唱えながら、加藤君の病室に向かった。
病室に入り、久し振りに会った加藤君は、やはり出会った頃と変わらない笑顔で私を迎えてくれた。
今日は、他愛もない話をして帰る予定だったのに、加藤君、自らあんな事を言うとは少し驚いた。
ただ、今回の事件の内容は、加藤君にとって、結構酷だと考えていた。
だから、内容を少し変えて伝えるつもりだった。
けれど、真剣な目をして、真実を知りたいと言う加藤君に嘘を付いてはいけない気がして、正直に真実を伝えた。
案の定、加藤君は、どう受け止めればいいか分から無いという顔をし、苦しそうな姿を見て、やはり全てを伝えるのはまだ早かったと後悔してももう遅い。
私は、加藤君に酷な運命を背負わせてしまったかもしれない……
男に劣情される自分を受け入れろと………
それと、帰り際に私に何か言おうとした言葉も引っかかる。
本当は聞きたかったけど、聞いてしまったら、私と加藤君の関係が変わってしまうのではないか……
そんな気がして聞く勇気が出ずに、色々な事のせいにして、私は逃げた。
やはり、私は、臆病者なのだ。
あの時から、全然成長出来ていない。
自分の事しか考えてない所も変わらずだ。
何の為に警官になったのか……
そんな事を改めて考えてしまう。
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