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NO.2
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ーぐうぅぅ
藍の腹の虫が鳴いた。
「腹減った。」
「なに食べたい?」
ご飯担当は航夜だ。藍も出来るが夜の相手してくれればいいと言った。航夜は、夜の相手で疲れている藍を働かせたくなかったのだ。
「食べたい物かぁ〜、…」
「キャァ!」←好流
「ついでに晩御飯に食べたい物も考えておいて。」
こうゆう決める、ということが苦手な藍にとっては、この時間が一番悩ましいものだ。
「あっ!グラタンが食べたい‼︎」
「んー、すぐに出来ないから晩御飯にしよっか。」
「昼ごはん、……オムライス?」
「それにしよっか。」
今日のご飯が無事決まり一安心した藍は、安堵の息を吐いた。
「…好流のご飯離乳食にするか?」
「うん、夜はミルクにするから。」
「あぅ…」←好流
今は、ミルクから離乳食に変わる時期なので朝、夜はミルク、昼は離乳食と分けている。
「了解。」
ートントン……ジュぅジュぅ
台所から食欲を誘うような音がする
その音を出しているのは、誰もが認めるようなイケメンだ。
(あんな人が俺みたいな人と結婚してよかったのだろうか?)
藍は、強がりなだけで本当は誰よりも寂しがりやなのだ。航夜の事を考えていても結局は、ネガになってしまう。
(航夜と出掛ければナンパは当たり前。可愛い女の子と結婚していれば軽蔑される事がなかったかもしれない。航夜は、後悔していないのだろうか?)
料理している航夜を見て藍は急に淋しくなった。
(いつも可愛いって言ってるけど、俺は男だし素直じゃなくて反抗ばっかする、俺なんか嫌われ者になるに相応しい奴だ。)
(あの手で愛されたい。この不安から助けて欲しい。)
藍の目には、涙が溜まっていく。
航夜に甘やかされてきた毎日に涙腺が緩くなっていた。
ー大丈夫。藍の事誰よりも愛してるよ。
「航夜ァ、寂しいよぉ」
小さく呟く声は、震えていた。
子供の頃に寂しい想いをしてきた藍
にとっては航夜は、大好きな人で、居なくてはならない存在なのだ。
ーぎゅうっ
「‼︎」
「どうしたの?嫌なことあった?」
ーフルフル
「…ち、ちがうっ。」
航夜がいつの間にか藍の後ろにいて抱きしめてきた。
「藍、…愛してるよ。」
「お、俺も……好きぃ。」
「アイッ、あうゥ」
「好流も藍の事好きだよなぁ?」
「あうっ!」
もちろん!、とでも言っているのじゃないかと思う程イイ返事だった。
「な?好流も藍の事好きだってよ。俺は、愛してるけどな。」
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