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「ちょっとサイ。この人の都合も聞かないで勝手にきめるのはどうかと思うよ?」
「だってタクシー代割り勘にできるじゃないですか。」
「斉・・・サイ。いくらなんでも!すいませんね、わたしは大丈夫ですから。」
「いえ、俺はかまいませんよ。ここで押し問答しているより早く帰らなくちゃいけないので。」
ああ、ハタケという人を守りに・・・。
「じゃあ、お言葉に甘えます。」
「サイ、いくら?」
「あなた頭悪いですね、覚えていないのですか?この店の飲み代は一生タダだと言ったはずです。
タダなんですから、もっと来てくれてもいいじゃないですか。」
「ヤクザはコリゴリなんだよ。吉川とか桜沢とか・・・アンタとか。ここで飲んでいて、桜沢と鉢合わせとか、考えただけで熱がでる。」
裕に面識があるのか?!
「へらない口ですね、言いましたよ。わたしの組織はヤクザよりスタイリッシュだって。」
「何言ってんだよ、組長の外腹さんのくせに。」
わたしだって今日初めて聞いたのに、この男はそんなことまで知っているというのか?
じゃあなぜ「サイ」で「斉宮」じゃないのか・・・。
「相変わらずいい度胸です。ますますゆきちゃんが欲しくなりましたよ。ちゃんと報告いれますから、着信拒否とかやめてくださいね。」
「りょ~~かい。じゃあ、行きますか。」
この男に興味がある・・・。話は車の中で聞くとしよう。
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