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「そんな約束・・・できないよ。だって君は無関係じゃないか。」
「そんなの、あ~~あ、ですよ。」
宏之は枕をヘッドボードに立てかけて上半身だけ起き上がった。
太ももを抱えられて跨るよう促される。
わたしの腰に腕をまわして見つめる視線は真剣だ。
「碧さんの犠牲によって俺が救われたとします。そのあとどうなるかわかりますか?」
「君が無事ならいいじゃないか。」
「あなたは何もわかっていない・・・。
無事?どこがですか!碧さんがいない現実を俺に強いるんですよ?貴方を失ったまま生き続けろと、そんな薄情なことを俺にするんですか!」
怒りに燃える宏之の目。あの若い男と一緒だ・・・体から発せられるオーラは強烈。
宏之が怒るのを初めて見た。
「じゃあ、もっとわかりやすく言います。あなたに何か起こって、俺が交換条件、それで碧さんが助かるとします。そして俺はいなくなる。あなたはまた一人ぼっちになる。
俺はそんなこと絶対できない、あなたの傍にいるって決めたから。
桜沢さんでも、一生足かせに縛られる生活になってもいい、どんな手を使っても、あなたを救い出します。
ただし、自分を犠牲にする方法だけはとらない。
足をもがれようが、腕がなくなろうが、碧さんが生きてさえいてくれればいい。
俺の言っている意味わかりますか?
約束です!自分を犠牲にする方法だけは絶対ナシです!」
優しくて強い男・・・。わたしの・・・男。
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