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「漁港いついきましょうかね?」
「それは宏之次第だよ。わたしは都合つき放題。」
「ああ~~あ」
仰向けの宏之の上に腹ばいに乗っかる。
「今度は何の「ああ~~あ」かな。」
「もっとお休みがほしいな、碧さんの顔を毎日見たいな、の「ああ~~あ」です。」
鎖骨にキスをすると、腰に腕がまわされた。
背中から太ももまでをゆっくり往復する動きが小さな熱を生む。
「目標達成させるために、方法を考えなくちゃいけないね。」
「そうなんですけど・・・。」
テレビだぶっちゃうでしょ?そう言って笑った時とあきらかにテンションが違う。
顔の両側に手をついて身体をおこして見下ろす。困った顔をして・・・かわいい。
「住むところがなくて、ここを古谷さんに貸してもらって、すごく助かりました。
毎日顔を合わせているわけじゃないけど、俺がここからいなくなったら寂しいだろうなって。
でも碧さんと一緒の時間は欲しいし。ああ~~あですよ。」
「あのまま、わたしの所に居ればよかったのに。」
「でもあの時に居候させてくれって頼んだら、困ったでしょう?」
「・・・・・たしかに。」
メールじゃなくて「今日も一緒です」を言ってもらえたら、「いってらっしゃい」を言えたら、「おかえり」を貰えたら、わたしの「知らない沢山のこと」にぶつかっても、大丈夫になるだろうか。
安心が少し増えるだろうか。
「じゃあね、今日から1週間。毎日ここに帰ってきてもいい?」
「ええっ!」
「ここで一緒に暮らせるかどうかの実験をしてみようか。」
いきなり上半身をおこすから、後ろにひっくりかえりそうになる。
しっかり背中を支えられて膝の上に乗る格好になった。
「実験!しましょう、しましょう。嬉しいなぁ!」
「そんなかわいい顔して。」
予想通り、唇が重なる。軽く口をあけて温かい舌を迎い入れ絡めた。
互いの鼻からもれる息に甘さが滲み始め、唇を離す。
「あ、だめ・・・碧さん、もっと・・」
背中に腕をまわして首筋に顔をうずめると安心する・・・いい匂い。
「だって、これ以上したら動けなくなって、1週間分のお泊りセットをとりにいけなくなっちゃうよ?
それでもいい?」
「ううぅ・・・だめです。」
「じゃあ、いいこにして待っていて。」
「しょうがないから、ごはん作って待つことにします。」
名残惜しいけどしょうがない。
戻ったら続きをすればいいことだ。
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