アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
-55-
-
「ん・・・あ。」
吐きだす息が甘い。
宏之が出かけてしまって一人。裕も一緒だから心配はないけれど、急に取り残されたような気持ちになった。居てもたってもいられない、宏之が欲しい。
帰ってきたらすぐに抱いてもらえるように準備を始めた。
洗い清めた内壁は、ローションを飲み込み差し入れたアナルビーズに絡みつく。
うつ伏せの姿勢で、あえて抽出はせず、収縮だけをゆっくり繰り返す。
『だめですよ。後ろだけでイクの気持ちいいでしょ?』
宏之の声を思い出す。
「んん・・・。あ、気持ちいい。」
『碧さん、腰が揺れてる・・・気持ちいい?』
「あ、だって・・・・あん。気持ちいい・・・」
『すごい・・・あ、締め付けないで・・・いっちゃうから・・あ』
「あ、ひろゆ・・き。・・・・んん」
グズグズと快感が溜まりだす。
勝手に揺れる腰のせいで、シーツに擦れた刺激が勃ちあがった欲望を育てる。
だめ・・・イクなら宏之がいい。
ゆっくりと仰向けになって膝をたてる。反り返った欲望は滴をこぼし、腹を濡らす感触に煽られた。
『ほら・・できるでしょ?締めて・・・緩めて・・・』
「ん、あ、はぁ、はぁ・・・はぁ」
小刻みに漏れる息と同調したうねりが、中に入っている物の形を感じさせる。
こんなんじゃ・・・足りない。
宏之はもっと・・・大きい
宏之の指はもっと・・・しなやかで器用
「ああ、ひろ・・・ゆき。たりない・・・。」
『ここ・・・好きでしょ?』
「うっ、あ・・・ん」
爪さきで乳首をひっかくと、ぷくっと立ち上がる。両手で平な胸をまさぐり、快感を探す。
キスが欲しい・・・熱い舌を絡め取りたい
抱き締めたい。
触ってほしい・・・
ああ・・・ひろゆき。
【ギシ】
「ずるいですね・・・・一人で先に気持ち良くなって・・・。」
「・・・・あぁ。帰ってきた・・の・・・わからなかった。」
つぅーと人差し指で頬を撫でられる。指がすべり、欲しかった体温を感じて腰が跳ねた。
「そんなに夢中になって・・・帰ってくるなり、こんなエロい格好で・・・。
俺の脳みそを溶かす気ですか・・・。そうだ、碧さんにも教えてあげます。」
「な・・なにを?」
あられもない姿を見られたことなど、どうでもいい。宏之が今すぐ欲しい。
「前にされた時、気が付いたこと・・です。」
ゆっくりと白いシャツのボタンがはずされ、白い肌が見え隠れする。
しなやかで美しい・・・わたしのもの。
両手首を頭の上でシーツにおしつけられ、キスされた。迷わず口をあけて舌を差し入れる。
自分の熱・・・宏之の口が冷たく感じるほどだ。
夢中で味わっていると突然離れていく唇。
「あ・・・まだ。も・・っと。」
「あとで、あげます。もっといっぱい。」
着ていたシャツをはらりと脱ぎ落とし、それが手首に巻き付けられる。
優しい力加減のくせにしっかりと手首が縛られた。
「なに?」
ベッドから降りた宏之はクローゼットをあけてタオルを取り出した。
「俺が何をするかわかったでしょ?」
「い・・いや。やめて。」
「碧さんが、やめてって言うのすごく・・・いい。それだけでイキそう・・・。」
ゆっくりベッドにあがり、タオルを目の上に落とす。
遮られた視界・・・縛られた手首・・・いやだ・・これはダメだ!
「宏之!ほどいて!」
「だめですよ、碧さん。シャワーを浴びる間、おとなしく待っていてくださいね。」
「イヤだ・・お願い・・・どこにも行かないで!」
「大丈夫、どこにも行きません。下衆な男と同じ空気を吸ってきましたからね。
こんな身体であなたに触ったら汚してしまう。立ち上がったりしちゃダメですよ?
床に転がったら、痛いし息が詰まって苦しいから。ちょっとの間です。」
遠ざかる足音。
僅かに聞こえる水音。
恐ろしいほどの・・・・孤独。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
56 / 104