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「碧さんには見えているでしょう?俺がどんな顔してキスするか。」
荒々しく唇がふさがれる。
知っている。目を細めると冷たくなるのに、キスをするときだけ細められた目は優しい。
そして色を零す。泣き顔と同じくらい、わたしを熱くさせる顔。
「んん・・・・あ」
前に投げ出した宏之の足の上に下半身が抱えあげられる。
ゆっくりとアナルビーズがひっぱられて、内壁をこすり出口に引きずられる。
「ん・・・あぁ、ん」
「俺がどんな顔して、あなたのここに指を埋め込むか見えていますよね?」
熱に浮かされた顔、欲情した顔。わたしを見下ろし反応を引き出しながら、色にまみれる顔。
感じ入るわたしを見て歓ぶ顔・・・。
どの顔も他の男になんか絶対見せてやりたくない、わたしだけの・・・顔。
「ああああぁあぁあっぁ」
潜りこんだ指先がズクズクと出入りを繰り返しながら、少しずつ奥を目指してくる。
それぞれが巧みに動く3本の指。
わたしの身体を知り尽くし、自らの経験値と相まって、宏之の愛撫は的確かつ完璧。
抵抗など無駄だ。
ゆるやかな振動を前立腺に与えながら、会陰と陰嚢をマッサージするように触られると
たまらない気持になる。
苦しい、切ない、愛おしい、気持ちいい・・・それらが一緒くたになって体内を駆け巡る。
恐怖に縮こまった呼吸とは違う浅い息。
「あ、あ、あ、んん・・・・んぁ、あ、あ、あ」
漏れ出る喘ぎは意味をなさない音。
ポタポタと先から腹に零れる液体、それが糸をつたうのが見えるようだ。
欲望と快感の大きさに比例した起立。
「さわって・・・ね、さわって・・・イキたい。」
「だめ。」
「じゃあ、挿れて!我慢できない!ねえ・・・ねえ・・・。お願い。んはぁぁぁ!」
緩やかだった振動は、ひっかくように擦り上げる動きに変わったから嬌声を止められない。
迫ってくるもの・・いつもそれに恐怖を感じるのに欲しいと願ってしまうのだ。
経験しすぎたら死んでしまうかもしれない、そんな強烈な何か。
「くる、きそう・・・ひろゆき・・・嫌だ。指なんか・・・ねえ!」
「俺が貴方に入っていくときの顔、思い浮かべて・・・。」
眉を顰めて何かを探るように埋め込んでくる時の顔。
奥に達したとき「ああ・・・」と吐息を漏らして、「碧さん・・・すごくいい」そういって笑顔になる。
その笑顔は「幸せだ」とわたしに向かって光り輝いている。
だからいつも涙が零れてしまう。わたしを愛している、幸せだと、何も言わないのに伝わってくるから。
力を抜いて迎い入れる。優しく、でも確実に奥に進んでくる熱。
せり上がる内臓・・・でも、その先には快感しか感じられなくなる・・・だから我慢できる
早く奥にきて・・・。
「ああ・・・碧さん・・・すごくいい。」
ギュウと抱きしめられて涙があふれる。
いつもは頬をつたう涙を唇ですくい取ってくれるのに、涙はタオルで阻まれてしまった。
「貴方は俺のもの・・・です。」
「ああぁ・・・いっちゃう、いく・・いく・・・あぁああああ」
ガクガクする腰をがっちり抱えられて、快感の逃げ場がない。
「動きますよ・・・。ん、くぅ・・・あぁ・・あ」
ひろゆきに溺れる・・・。
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