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打ちつけられる腰。突かれ、かすめ、擦り、どんどん追い詰められていく。
【 ぐちゅ グチュ 】
【 ヌチ ニチ 】
突かれるたびに泡立ち溢れてくるローションと体液が臀部の谷間を伝い落ちていく。
吐精を繰り返し二人の身体に挟みこまれた陰茎、まとわりつく白濁。
それらは絶え間なく淫靡な音を出し続け、二人の喘ぎが重なる。
「碧・・・さ・・ん。怖い?今も怖い?」
「こわ・・くな・・・い。あ・あ・あ・あ」
手首の拘束が解かれた。
「俺を抱き締めて。」
欲しかった温もり・・・宏之がここにいる。
背中に腕をまわし、滑る肌を撫でまわす。背中から腰、臀部まで感触を楽しんだあと、両手で双丘を押し付けるようにしながら、自ら腰を振り上げた。
痺れるような衝撃。
「あああ、すご・・・おくに・・・くる・・・あぁああ。」
「ああ、そんなにしたら・・・ん・・んん・・あぁ」
激しくなる抽出を受けて、ねじ切るように締め上げると宏之の形を感じる・・・
「碧さ・・・ん。そんな・・・あああ・・あ」
全てを繋がった場所に集中させて動き、締め上げ、緩める。
さらに中で大きく膨らむ熱を感じてゴールが迫り、激しく動く腰は誰にも止められない。
「ここにいるのは・・・碧さんと・・俺だけ・・で・・す」
「ひろゆき・・・だけ・・・。」
「この世の中に今生きているのは、俺達だけ・・・です。わかりますか?」
わかる・・わかりすぎるほどに。
視界を遮られていることが気にならなかった。
宏之と二人だからだ・・・宏之とわたしだけの世界。不可侵の領域
-ここには誰も入り込めない-
誰も存在しない、わたしと宏之の「普通」の世界
ああ、甘くて暖かい・・・柔らかい世界・・・
〔 ドクン ドクン ドック --ン-------------- 〕
心臓の止まる音を聞いた
息ができない!吸う事も、吐くことも!
助けて!ひろゆき!助けて!
腕にしがみつくのに、徐々に力が抜けて行く
死ぬのか?宏之を置いて?
宏之のいない世界に一人で逝くのか?
嫌だイヤダいやだ!
『約束です、自分を犠牲にしないでください』
『俺をすてて・・・ください。』
今ならわかる、約束するとすぐに言わなかった自分の愚かさを。
君を置いて・・・・あああ、ダメだ。裸で組み敷かれているから、君を殺す術がない・・・
ああ、ひろゆき!
身体中に宏之が充満していく。血管を巡って、脳、内臓。細胞すべてが宏之に侵食されていく。
この世を離れようとしているのに、抵抗する何かが繋がった場所から入り込む。
眩しい・・・。
目隠しが外され、見えるのは降り注ぐ陽光に縁どられた宏之。
どうして泣いているの・・・ひろ・・ゆ・・き、ああ・・もう・・・限界・・このまま死ぬのか・・・
「碧さん!愛しています、俺は傍にいるから!
戻って!ここにいて!俺と一緒です!戻ってきて!」
【 ドクン 】
「ぐ・・はっ」
なだれ込む酸素
【 ドックン ドックン ドックン 】
漲る血流
「あああ、いや、ひろゆ・・・き・・・!ああ」
「ここに!俺はここです!一緒です」
「あああぁぁぁ」
「碧・・・さ・・ん!んんうあっ!」
迸る熱を飲み込むように内壁が受け止める。
弾けた渦が出口を求めて押し寄せて、射精とは違うものが飛び出したような感覚。
ひろがる波紋・・・次々と絶頂の円がひだのように全身を覆う。
倒れ込んでくる身体の重みを感じて・・・全身すべてが休止した。
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