アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
-66-
-
■22:35
「明日、古さんに何か持っていくのかい?」
「まだ決めてないですけど。何かありましたか?」
「たしか、あの人の誕生日だったような気がするんだよ。ちょうど休みにぶつかっちまって悪いことをしたって思ってな。」
「じゃあ、明日何か持っていきます。ついでにハッピーバースデーでも歌ってあげますよ。」
「そりゃ、喜ぶさ。んじゃあ、お疲れさん。」
「お疲れ様でした。」
大将を見送りシャッターを閉める。さて、碧さんにメールしなくちゃ。
今日は起きて待っていよう。明日は休みだし、なんなら古谷さんのお祝いを3人でしてもいいし。
そんなことを考えながら文章を打ち始めた。
視界の外れに車が止まったのが見えたから身体を建物に寄せる。
【 バタン 】
まさかお客さんじゃ。
【 バチン 】
身体が吹っ飛び、持っていたスマホが道の上を転がっていく。頬が焼けつくように熱い。
なんだ!いったい!
体勢を立て直すと3人の男に囲まれていた。
大声を出そうと息を大きく吸い込んだ瞬間鳩尾に拳がめり込んだ。
「がはっ」
いき・・・ができない。クの字に身体を折り曲げたところを一人の男に抱えられた。
「口ふさげ」
ガムテープで口を塞がれて声がだせない。あと・・出来ること・・俺のできること。
目に入ったのは車のナンバー。
碧さんの誕生日、1年の3倍、碧さんの誕生日、1年の
「ぐっ」
後ろから首をホールドされて締め上げられる・・・目の前が暗転して暗闇に沈んだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
67 / 104