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「電話ってなによ・・・もう。」
さっきまでの嬌声はどこへやら、冷静な声が聞こえてくる。溝口の家で見たAVそのままだった。
煽る安っぽいセリフ、やたらと大きいリップ音。
ガツガツ打ちつける腰が鳴らすパンパンという音。
どれをとっても興奮を引き出す力がない。
それに、この二人はド素人だし、意図が不明瞭だ。最初の3人は手馴れた感じがしたが、ここで行われていることは意味をなさない。
俺への報復なら、理由を聞かされるはずだ。最初に言葉で怯えを引出し、これから起こるであろう事を細かに話して想像させて恐怖を植え付け、それを実行する。
これはあまりに違いすぎる。
大勢の男達に輪姦されるほうがよっぽど屈辱的だというのに、それすらない。
「ぐう!やめろ!」
いきなりバイブを後孔に押し付けられる。痛みに目の裏側がビリビリする。
「感じてるの?君痛いのが好きなんだ~。」
「ばかやろう!どれだけ痛いかてめえのケツにつっこみやがれ!」
狙いを定めて右足で女の顔を蹴り上げた。
【 ガターーーン 】
ベッドを転がり落ちる音。フローリングの床は痛いだろう?
呻き声が床から聞こえてくる。
「うがぁぁぁ!よくも!よくも!」
立ち上がった女は胸の谷間に鼻血をしたたらせて、怒りに燃えた目でにじり寄ってきた。
「許さない許さない許さない!」
脱ぎ捨てたバスローブのベルト部分の紐を拾い上げて陰湿に笑う。
暴れる足を身体で抑え込まれ、足首をグルグル巻に縛られた。そのまま両足を上にあげられ、体重をかけられる。胸につくほどに太ももの裏側から押さえつけられてしまうと、縛られた足首が邪魔をして動きを完全に封じ込められ抵抗を奪われてしまった。
腿裏に跨られて後孔を指で広げられる。
この女・・・突っ込む気だ。
怪我を最低限に防ぐには、力を抜くことしかできない。息を吐け!力を抜け!痛くても・・・やり過ごせ!壊れたら・・・碧さんに抱いてもらえなくなる
出来る・・・俺なら…できる。
「うわあああああああ!!!」
無理やり捩じりこまれた衝撃に首がのけぞった。息を・・・息を吐け・・・力を・・抜け
「あははは!アナルにバイブ突っ込まれて、キレ痔みたい。血がダ~~ラダラ。」
ドッドッドッド、そこに心臓があるように血液が流れる音がするようだ。痛みと引き攣れ、嫌な熱さに冷や汗がでる。ひねる様にして下半身だけをゆっくり横向きにすると、痛みは少し楽になったが拘束された肩がねじれて関節に痛みが走る。
「わかったよ。ちょっお!美穂。お前なにやってんだ!」
男の声が聞こえたが、入口に背を向けていたので何がおこっているのかわからなかった。
「君みたいな失礼なヤツ、死んじゃってよ。」
【 ドス 】
脇腹に感じた猛烈な熱さ。ヤキゴテを当てられたのか?
首を捻って見下ろす先にあったもの-根本まで突き刺された果物ナイフ
ありえない光景に意識が飛びそうになる。
・・・碧さん!
どうしよう・・・碧さん!
助けて!
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