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僕…ですか?
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黒子side
ふわぁと漂ってきた甘い香り
「いい匂い…これはミカンの香りですか」
街を歩くと、所々にスイーツ店がある
そこから匂う、甘い香り
僕は味覚が普通の人が違うみたいで、
それが嗅覚にも影響して、普通の人とは違う
らしいです
僕もケーキとか作ってみようかな
とは思いますが
作った事がないし、母さんは病気なので
教えてもらう人もいないのが現状で…
少しの興味で作った事はあるが、あまり上手くは作れなかった記憶がある
そんなことを思い出しながら
マジバで買ったバニラシェイクを右手に
左手にはバスケットボールを持って
街を歩いていた
ふわぁ
あ、ここは一際いい香りだ
つられるように僕の体は動いた
「いい香りですね」
そこで販売していたのは黄色いシフォンケーキに飴細工で妖精の翼のように飾っていた
「あっ分かるかい?これはね
「ヨーグルトの匂いですね」
…う、うん、そうだよ!凄いね君」
驚いたように僕の顔をまじまじと見る
爽やかイケメンさん
「あの…」
「あっ僕は神童遙、今は製作スイーツを人々に食べて貰ってるんだ
君もどう?」
「はい、いただきます」
パクッ
ふわぁと広がる、甘酸っぱい味
それでいて甘さを感じさせる
「美味しいです!甘酸っぱさからそれを包むような甘さ…深い…」
「本当?ふふありがとう!あ、君の名前は?」
「?黒子テツヤです」
「テツヤ、帝光学園にこないかい?」
帝光学園
それはスイーツとはあまり近くない僕でも知っている
スイーツの名門校だ
そんなところに
「そんなところに…
僕…ですか?」
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