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初めてです
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テツヤside
遙先生が一昨日スイーツを出していた所は
あの時一人でバスケをしていたストバスの近く
チラッと見えたストバスでは
違う学校の制服を着た人達が楽しそうにバスケをしていた
(いいなぁ…あんな楽しそうで)
いつからだろう
大好きなバスケが楽しいのか分からなくなったのは
皆んなでやるバスケが寂しくなったのは
足早に歩いていたはずがゆっくりになっていた
だからか、前から来る人の気配に気付かなかった
「テツヤ」
「え?」
名前を呼ばれてストバスを見ていた顔を前に向ける
「は遙先生!?」
そこにはパテシエの格好をした遙先生だった
「どうしてここへ?」
「どうしてって、テツヤがみえたからね」
ああそっか、もうすぐそこには先生の店があった
「そんな悲しそうな顔しないでよテツヤ」
金髪の髪と緑の綺麗な目が揺れる
「すみません…あの光景を見ていたら寂しくなってしまって」
「そっか…でもそんな悲しい顔よりテツヤは笑っている方がいいよ」
え?
僕はこんな事を他人から言われたのは初めてだった
まわりから僕は無表情だから分からないとか
影が薄いねとかしか言われなかった
「そんな事言われたのは初めてです。遙先生、僕の表情分かるのですか?」
「分かるよ、さ、早くおいで。ご馳走するよ」
「はい」
僕は、先生に促されるように店の中へ入った
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