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師匠
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黒子side
バンバンバン────
的に当たる弾が響く音
あの依頼を掻き消すかのように、いつものトレーニング室で念入りに銃の練習をしてた
はぁ……
こんなんじゃ、プロ失格
なくなった弾を銃に入れようとした時────
「やぁ、テツナ
元気かい?」
この子音のはっきりとした声
聞き間違えるはずがない
後ろを振り向くと、彼が立っていた
「辰也さん!」
「やぁ、テツナ
久しぶりだね
捗っているかい?」
「はい!」
彼は氷室辰也
私の師匠
この業界を教えてもらった人であり、私の憧れの人
普段は海外にいることが多い彼
こちらに戻ってきたということは、何かあるからだ
「辰也さん、それで御用は?」
「相変わらず察しがいいね
この前の依頼が明日が決行なのは覚えているかい?」
「……勿論です」
「その決行日から新しい人を入れようと思ってね
入ってきて────」
扉から出てきたのは、赤髪の少年
若いが、少なくとも私より年下だ
「彼が、新しく入る人だよ」
「赤司征十郎です
テツナさん、よろしくお願いします」
「黒子テツナです
よろしくお願いします」
お互い挨拶を交わすと、辰也さんは
「じゃ、俺はこれだけだから
また、くるね
テツナ、君には期待してるよ────」
そう一言を残し、彼と二人きりになった────
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