アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
目的
-
氷室side
テツナに、新人の赤司くんを紹介した後、俺はトレーニング室を後にした
そして、多分荒れてるであろう問題の灰崎くんのいる部屋へと向かった
コンコン────
「どうぞ」
ガチャッ────
「やぁ、久し振りだね」
僕の姿を見た瞬間、座ってた椅子から勢いよく立ち上がった
バンっ
「っ……
テメェ!!!
あの依頼はどういうつもりだ!!!」
「そのまんまの意味だよ」
「テメェは、テツナの辛さを一番に知ってるだろ?!
最近やっと、両親の夢を見ることなく、やっとまアイツなりに前を向け始めたんだよ……
それを知ってたテメェは何を考えてんだよ?!」
「上からの指示さ」
「は?
上からの指示でも断れるだろ?!」
「君も知ってると思うがこの業界のトップは黒子家だ
その黒子家に継ぐものが、過去に囚われた人が本当に当主になれるか?!
俺は出来れば、彼女をこの依頼を渡したくなかった……
けど、これは彼女は本当に当主として相応しいかを確認するための´テスト´みたいなものだ
これで出来なかったら彼女は切り落とされる」
「……そっ、そんな」
ガクッ――
灰崎くんは力をなくしたかのように、椅子に座る
「僕のことを憎んでもいい
だが、この依頼は絶対に成功させないといけない
だから、頼む……
彼女のためにも腹をくくって、この依頼に専念するよう伝えてくれ
そして、彼女には決して相続の事は伝えないでくれ...」
「分かった」
「ありがとう
後、今日から´赤司征十郎´を彼女のサポートに回ってもらった
まだ若いが、いずれ彼女のテツナを支える人物となる
高尾くんにもよろしく伝えといてくれ――」
頷いた灰崎くんを見つめ、部屋を後にした
その後、日本での仕事を全て終え、再び空港へと向かった
はぁ……
また飛行機か────
憂鬱になりながら車から見る風景を見てると、
「辰也様、大変です!」
「どうした?」
「実は────が────なんです
────が────────の可能性が!」
「それは本当なのか?!」
「はい、証拠がございます
辰也様、こちらを……」
秘書に渡された資料に目をやり、それと同時に渡されたタブレットを見比べる
あぁ、本当にこれじゃテツナに嫌われてしまうな……
はぁ……
「これは早急に確認した方がいいな
急げ!」
「はい!」
車の操縦者に装伝え、急いで本社のアメリカへと向かう
テツナ、ごめん
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
13 / 18