アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
取り残されたもの
-
黒子side
辰也さんがいなくなり、私は彼´赤司征十郎´と二人きりになった
この気まずい雰囲気をどうしよう
まず何を話したらいいんでしょうか
初対面の人と話すの苦手だし、人見知りなんだよね
勿論、暗殺の時は大丈夫なんですけど────
とりあえず、適当に話しますかね
「赤司くん、貴方は何歳からこの業界に入ったんですか? 」
「今は17で、現場入りしたのは15の時でしたね」
「そうなんですか
ところでなんて呼んだいいですか?」
「征でも征十郎でも呼びやすいように読んでくだい」
「征って呼びますね
私のことは、テツナと呼び捨てで呼んでください」
「そっ、そんな!!
そんなことは出来ません
テツナさんは俺の憧れで年上で……」
彼の印象は冷静で落ち着きのある人
だと思っていたら突然慌て出す彼に若干驚きながら話を続けました
「……私の事知ってたんですか?!」
「そりゃ、この業界にいたら誰だって知ってますよ
この業界のきっかけを作ってくれたのは、先程までいた氷室さんです
ですが、俺の´憧れ´はテツナさんです!」
「そう言ってくれて嬉しいです
なら、こうしませんか?」
「?」
ここで私はひとついい提案を思いついた
「現場の時だけ、呼び捨てとはどうでしょ?
それなら問題ないじゃないですか?」
「本当にいいんですか??」
「もちろんです
征、今日から宜しくお願いしますね」
そう頬笑みかけ、私達はトレーニングルームを後にした
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
14 / 18