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試練
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灰崎side
氷室さんが出ていった後、俺は暫く放心状態が続き、暫く動かないままだった
でも、彼が言ってることがすべて正しくて反論なんてできなかった
彼女……
テツナの未来に関わるなら尚更、氷室さんを止めることも、ましてやテツナをこの依頼を取り上げることは出来るはずもない
確かに俺達は彼女を守り続けてしまった
そのせいで今回、彼女は戸惑いを見せ、もしかしたらこの´テスト´は失敗になる事だって有り得る
そんな俺たちの行動を見てたから今回、氷室さんは心を鬼にして彼女を試しているのだろう
「テツナ、ごめんな……」
俺は、泣きそうになりながらもさっき秘書に渡された机の上に置いてある資料を開け、中を確認する
その資料は本日付で配属された、赤司征十郎に関してのこと
俺は名前を見た時、何かに引っかかった
聞き覚えのある名前……
高尾にでも聞くか……
取り出した携帯に、高尾を探しで電話をかけるとワンコールで繋がった
「どったの?」
「今すぐ依頼室に来い」
「分かった」
そして俺は、高尾を待ち続けた
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