アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
モテる男は辛いよ(?)
-
「どういうつもりだ」
流川が口を開く。
「桜木抜きで話をしたかったんだ。」
「俺はテメーと話すことなんかねー」
「おい流川」
宮城が流川を宥めるように座らせる。
そして「花道抜きで話すって何を話したいんだ?」宮城は言った。
「あんたら桜木に惚れてるだろ?」
「!」「…!」「!!」
それぞれピクリと反応を示した。
それを見た仙道はまた怒りを積もらせ、
しかし表情は変わらずスマイリー。
「やっぱりね。」
そう仙道がつぶやくと、三井、宮城、流川の3人はそれぞれの顔を見合わせた。
「み、宮城おまえ彩子が好きだとか言ってたじゃねーかよ!?」
「そ、そういう三井さんだってこの前グラビアの話の時、水内ミミのこと好きだって…!」
「そ、それは…」(カモフラに決まってんだろバカ!!!)
「それに流川!!お前はモテるだろ!?」(だから花道は諦めろ!!)
「どあほうがいー」
「はいはーい、ストップストップ」
白熱する3人の怒涛の会話をひとまず中断させる仙道。
「とりあえずまあ、ここにいる四人はライバルってことだ。」
「…四人だけならいいけどね。」
そう宮城がつぶやいた。
仙道が首をかしげ「誰?」と聞く中
コクコクと三井と流川は頷いていた。
宮城がそっと口を開く。
「例えば…桜木軍団の影の支配者…水戸洋平だとか。」
「ありうる」
「…ありうるどころじゃねーよ。ありゃ確実に桜木のこと狙ってんぜ」
宮城が難しそうな顔をして「正直言うならあいつが一番の壁なのかもってくらいありますよ」
「へえ、やっぱりね。ま、俺も気づいてたよ」
「…他にもいるぜ?」
負けじと三井が言葉を紡ぐ。
「海南の…牧(マキ)、清田(キヨタ)。ここらへんは鉄板かな」
「…神(ジン)も」
流川が繋げて囁く。
「桜木、モテるね。」
ニコニコと笑う仙道。
内心穏やかなもんじゃないくせに、と宮城はわかっていたが。
「…桜木は女にゃめっきりモテねーやつだけど男にゃモテルんだよ。ったく。」
三井が眉間にがっつりシワを寄せ、舌打ちをする。
「どあほうは…カワイーから」
「わかるぜ、流川…
花道にゃきっと男にしかわからねえ魅力があんだ…」
しみじみ語る流川と宮城を置き、
仙道はキッパリとこう言った。
「でも桜木は俺のモンなんで。」
「「「いや俺のモンだ」」」
…なんと不毛な。
この四人、桜木の意思はシカトをしているらしい。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 90