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桜木、帰宅。
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「たっだいま帰ったぞ、天才がぁ〜!!」
がちゃりとドアが開く音が聞こえ、
ドタバタと部屋に上がり込んできたのは言うまでもない、天才…いや、自称天才の桜木花道。
流川、仙道、水戸、宮城、三井
この5人の想い人である。
「おかえり花道。」
水戸が屈託のない笑顔で桜木を迎える。
先ほど仙道に向けたものとは全くの別物である。
すると桜木は「オォ?なんでここに洋平がいるんだ?」と不思議そうに訪ねた。
「さっき来たんだ。おまえなにしてるかなーってさ。」
「おーそうかそうか!俺も洋平と会って話したいことが山ほどあったんだ!!」
嬉しそうに桜木は笑いながら
買い物袋を置き、当然のように水戸の隣に腰掛けた。
「「「「…」」」」
この状況を面白く思っていない男が四人、
水戸を睨んでいた。
今の桜木の両隣は
右に水戸。左は誰もまだ座っていなかった。
その時、高速に行動をしたのは
言うまでもない仙道だった。
「桜木~、ありがとう♡俺の大好きなファンタ買ってきてくれたんだな。」
そう言って桜木の左隣にある買い物袋を取るフリをして、桜木の隣に座ろうという魂胆だった。
そんなの桜木以外の四人からしたら見え見えだった。
流川は動いた。
「おいセンドー」
「…なんだ?流川」
「俺がとってやる。てめーは座ってろ」
流川がじろりと仙道を見やる。
「いいよ流川。おまえ練習で疲れてるだろ?自分でとるから、大丈夫だよ」
「てめーだって練習後だろ」
流川は立つ。
仙道も立つ。
再びバチバチと閃光が二人の間で音を立てた。
すると負けじと三井と宮城も立ち上がった。
本来なら彼らは止める役目に入るのだが
桜木が帰ってきたとなると事が違う。
宮城は言った。
「そんなことより花道!肩もんでやるよ!
おまえ今日かなり頑張ってたからご褒美だぜ!」
「おー!ほんとかリョーちん!!!
気が利くじゃねーか!!はっはっは!」
桜木はニコニコと機嫌よく笑っている。
そして宮城が「フッフッフッ」と桜木に見えないように、にやつくと桜木の隣に座ろうとした…その時、
ガシリ。
三井が宮城の手を引いた。
「なんすか、三井さん」
「…おっ、俺の方がマッサージは上手いぞ、桜木!!おれが揉んでやる!」
「はぁ!?」
宮城は普段奥手の三井寿の言動に驚いた。
…恋する男は変わるものである。
「ははは」
水戸は余裕ぶっこいてその光景を笑いながら見ていた。
「そうかね、はっはっは!
そんなに君たちは天才の肩を揉みたいか!!」
「も、」「揉みたい」
うーん『揉みたい』という言語だけとると
変な感じがするのは作者だけだろうか。
その様子を見ていた仙道と流川は
焦りながら「俺が揉む」と即座に立候補した。
水戸は思った。
(おいおい、飲みもんはどうでもいいのかよ。)
そして苦笑しながら「ジャンケンでもしたらどうだ?三回勝負で。」と提案した。
「おお!ナイスアイディア!!洋平!!」
桜木がノリに乗った。
と、なればジャンケンに決定だ。
四人は思った。
((((運任せか…自信あるぜ))))
そうして怒涛のジャンケン勝負が幕を開けた。
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