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もしかして意識しちゃってますか?花道君。
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「さーくらぎ♡何飲んでんの?」
ドサッと桜木の横に腰掛け、肩に腕を廻す…仙道。
積極的な男である。
いやいや負けじと今回は三井が頑張って
その逆隣に腰掛け「お、俺はポカリ」と別に聞いてもないことを話した。
三井にしてはかなりの勇気を用いたものだ。
だが桜木、全く返事をしない。
それどころかプルプル震えてる。
「どーしたんだ花道?」
水戸がそう呼びかけようと桜木に顔を近づけると
プツッ。
何かが切れる音がした。
それと同時に────
「だぁああ!オマエら近すぎんだよ!バカヤローどもめ、自重しろ!!!」
顔を真っ赤にし、桜木がソファーから立ち上がり叫んだ。
かなり気が逆だってる桜木は五人の顔を見ずにトイレへ駆け込んだ。…というより逃げた。
そして仙道がつぶやいた。
「桜木…もしかして意識しちゃってる?」
水戸は頷いた。
「ああ。ありゃ完璧…俺らのこと意識してんな。」
流川は無表情だが、嬉しそうにしていた。
「どあほう…」
宮城と三井に至っては最初 まだ怒ってる! と不安にしていたが
この三人の会話を聞いて そっ、そうなのか! とかなり嬉しげに目を輝かせた。
そして仙道が重大発言をぼそりとつぶやいた。
「…桜木のやつ、やっと…
男に目覚めちゃったかな?」
そう、不敵に笑うのであった。
────その頃、桜木は…
ドクンドクン、ドクンドクン!!
ああ、なんだなんだ、このシンゾーは!!
顔は熱いし、シンゾーはうるせーし!
それに…何よりアイツらの顔が見れねえ!
こ、この感じは…まるで晴子さんに恋した時によく似てやがる…!
い、いや まさか…
俺は…俺はっ、ホモじゃねーぞ!?
そう心の中で精一杯
叫ぶが誰も肯定するものもいなけりゃ否定するものもいない。(そりゃそうだ。)
「落ち着け…落ち着け、天才桜木花道…!
あいつらは男だ…そして俺様も男なのだ!
いかん…ヒジョーにいかんぞ!!!」
桜木は始終パニクっていた。
そして深呼吸を何度も何度もし、意を決してトイレを出た。
うう…リビングまでの足取りが重い…
自分の家なのにまるで自分の家ではないかのような不安感と緊張感に包まれた桜木花道なのであった。
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