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流川楓は意外にも脳内花畑です。
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「どーした、洋平。ボーッとして。」
「ん、なんでもねーよ」
ニコリと口を緩める水戸。
その様子をチラリとみた三井は ハッとして
スプーンをすぐさま置いた。
「桜木!お茶!どこだ!」
その何だか二人だけの雰囲気…みたいなのが気にくわなかった三井はそう言った。
「あん?ミッチー、目の前にあんじゃねーか。よく見ろよなー。」
「…うぐ。」
確かに彼の目の前にはシッカリとコップにたっぷり入ったお茶があったのであった。
それを見た水戸はフッと勝ち誇ったように笑ったのを三井は見ちゃったし、
しかもかなりムカついた。
(2つも年下のくせに生意気な…!!)
ゴォ!と、炎の男 三井寿のマイハートを燃え上がらせさせるのはいつだってライバルという存在なのである。
「ゴチソーサマ。」
そんな時、流川がスプーンを置いた。
どうやら見事完食のようだ。
ジーッと皿を見つめる流川…何を思っているのかこの男、ただただジーッと皿を眺め、
ふと顔を上げた。
「オカワリ」
「む?お代わりだと!
自分でつぎにいけ!俺は知らん!!」
結構冷たい桜木花道。
そんな桜木の態度に少し不満を抱いたのか流川は「心が狭い…天才ならもっとヤサシー。」と意味深につぶやいたのである。
水戸は(ほぅ?やるじゃん流川)と思った。
そろそろ花道の扱いに慣れてきたのか、と。
少しばかり面白く思わない水戸の心中だったが。
「…し、しかたねーな!!このわがままキツネめ!!1回だけだぞ!
天才は大海のごとく心がヒローイからな!!感謝しろ!!」
「…サンキュ。」
二人のやりとりを見ていた三井。
…唇を尖らせ、こちらも不満に思っているようであった。
「ほらよ!!」
どーん!
ものすごい量の炒飯。
皿が完璧埋もれて今にも零れそうだ。
「花道こりゃちょっと盛りすぎじゃねーか?」
水戸は慌てて桜木に問いかけた。
すると桜木は「いーや!ちょっとくれー多めに食わねーとコイツは体力無しだからよ!!体力つけるためにもいっぱい食わせんと!!」
ふふん、と笑った桜木だが
こりゃ嫌味にならねーか、と水戸は恐る恐る流川を見やった。
…するとどうだ。
流川は何も言わずガツガツ炒飯を食っている。
それどころか少し嬉しそうだ。
流川は感動し、こう思っていた。
(どあほうが…俺の心配を…)
有り得ない話だ。
そこまで桜木は考えていなくとも
恋をする男の脳内はいつだってお花畑。
当然流川もお花畑でキャッキャウフフ状態なのであった。
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