アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
友情と愛情の区切りを。
-
桜木家、同時刻。
「んっ…あぁ!ようへ…いっ!」
「花道…少しは我慢しろって…っ。」
…は!?
なんだなんだ、どうした!?
作者は焦った。
まさか仙道にスポットライト当ててたうちに
やり始めちゃったんですか!
ちょっとちょっと待ってください!
作者は慌てて彼らをライトアップ。
…すると、
彼ら二人、ベッドの上…
水戸が桜木の脚を…
マッサージしていた。
「あっ…ぅ。洋平っ、いてーよ…!」
「花道っ、我慢しろって…!晴子ちゃんが言うにはここがツボなんだってさ…!」
「ううっ…ぁ!いでででで!」
…顔面蒼白。
作者はホッと息をつき、同時にガックリきた。
なんだただのマッサージ。
てっきりヤッちゃってるのかと…
ああ、いやいや何でもないです。
話を戻しましょう。
「…よしっ、おしまい!」
桜木の脚をバチン!とひと叩きした水戸。
「はあー、痛気持ちいってのはこういうことなんだな洋平ぇ…」と安堵の息をつく桜木。
そんな彼に対し、
水戸はかなり…悶々としていた。
なぜか。…それは、
(…変な声だしてんじゃねーよ、バカ…)
…作者と同じことを思っていた水戸。
そんなやらしい声を出してた張本人は
ほんわぁ〜、と満足感に溢れきった笑みを浮かべている。
水戸は桜木のふくらはぎを見つめ、
そこから視線を太股に、そして尻へとずらした。
(…触りてえ。)
少し痛いと言っていた桜木は
力んでたせいで、若干汗ばんでおり、それがまたイヤラシく見えてしまう。
スッ…と音を立てず、ゆっくりと桜木の太股を撫でてみる。
安心しきっている桜木は危機感なんて感じるわけもなく、「ん?洋平、まだ終わってねーのか?マッサージ。」
…と、水戸の手をあっさりと受け入れる。
もちろん水戸は脚のマッサージの続きをするつもりなんかない。
彼がしたいのは、他の場所のマッサージ(?)
太股を優しく撫で続けていると、桜木がくすぐったそうに「…っん」と小さく声をあげた。
「くすぐってーんだけど洋平」
「…ん。」
笑いながら桜木は水戸に話しかける。
が、水戸は至って真剣な顔付きでゆっくりと手を上へとスライドしていった。
…脚の付け根、際どい部分。
たまに指先が尻に当たる。
桜木の鍛えあげられた堂々たる身体。
190近い、その背丈。
素直で正直でバカで、単純で優しくて仲間思いで負けず嫌いで…
全部全部、水戸の好きな理由。あげだしたらキリがない。
水戸はその全てを、
桜木自身を、自分のモノにしたい。そう思っていた。
水戸の指が、桜木のアナル近くまでしなやかに移動する。
すると桜木はビクッと反応を示し、即座に水戸の方へと後ろを振り返った。
「よ、洋平!何してんだ!?」
少し頬をピンク色にして、驚いたように目を見開く桜木。
そんな彼のリアクションに確かな手応えを感じた水戸は真剣な目で桜木を見いり、「花道…」と一言、彼の名前を呼んだ。
「え…なっなんだってんだ、どうしたんだ!一体!」
焦りながらもその場からは逃げようとしない桜木。
じわじわと距離を縮めていく水戸は遂に桜木の顔近くまで自身を寄せた。
「…はな。」
「なっなんだ…よ」
ぎしっ。
床が軋む音がする。
チクタクチクタクと、時計の針の音がやけに大きく聞こえた。
顔が熱い。
お互いの吐息が鼻をくすぐる。
「よ、洋平…ち、ちけぇって…っ」
そう言って顔を背けようとした桜木を水戸はその手で無理やり自分の方を向かせた。
「っ!」
もう既に顔が真っ赤の桜木はオドオド。
(なななっ、ななっ!?)
状況も 水戸の行動の行き先も何も分からない桜木はただただ水戸を見つめる。
そんな彼を水戸は可愛いと感じながら抱き寄せてみる。
キスをしたい。それが本音だが…微かな恐怖がまた水戸の邪魔をする。
このまま二人、シラフの状態で
俺からキスをしてしまったら?
どうなってしまう?これから俺達は。
一線を超えれば、もう戻れない。
それが分かっているから尚更次の行動に出られない。
確約された“友”というものが無くなれば花道は俺を避けるのではないか?
そんな疑問が彼の脳内を渦巻いていた。
(でも…俺は…奪いたい。)
好きだから。花道を愛しているから。
もう心が…気持ちが…友情を捨てろ、と
求めるは愛情だろう?
そう投げかけてくる。
無視はもう出来ない。
我慢が、制御ができそうにない。
だから花道。
お前が決めてくれ。
これからを…お前が。
すれば俺は言う通りにする。出来る。
だから決めてくれ。
「花道…」
「…よ、洋平…?」
「キスしてもいいか…?」
「…!」
10月下旬。
冬がもうすぐそこまできていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
29 / 90