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勝負に負けても試合に勝てばいいんです。
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「ちょ、ま、待って!殴るのなし!俺、バスケ部!喧嘩できねーの!」
殴りかかろうとする水戸から
後ずさる仙道。
「…んなの関係あるか!!
…って…うぇ!?おめぇのザーメンが俺のケツから…!」
「ふ、風呂入ってこいよ。しかもおまえ明日用事あんだろ?もう寝たら?」
「…くそ、むかつく…!
…テメー花道になんかしたら許さねーからな。」
下着を持ちながら水戸が仙道を睨む。
「やだよ。するに決まってるだろー。
だってそのためにおまえと勝負して勝ったんだからさ。」
「…あーもう、うっせぇ…もー帰れ!」
「えぇー。じゃあ桜木家いこっかな。」
「…はぁ?ぶん殴るぞテメー」
「じゃー泊めてよ。ね?」
「あーもう勝手にしろ…」
ため息をつきながら風呂へ向かう水戸。
「水戸、垂れてるよお尻から。」
「だまれこのバカ!」
(誰のせいだと思ってんだ、くそ…!
あぁー…ケツがいてぇ…)
水戸が風呂に入ってるあいだ
仙道は暇そうにあくびをした。
「桜木…今頃なにしてるかな。」
一度気になると
確認しないと気が済まない仙道は
桜木にメールを送信してみた。
《今何してんの?》
「桜木…もう寝てるかなぁ。
…もう12時過ぎてるし…」
待つこと10分…
返信無し。
「こりゃ寝てるな」
はぁ…とため息をつくと
水戸のベッドに移動した。
フカフカの布団に顔を押し付ける。
「あーねむてえ。…寝よう。」
(桜木が夢に出てきますように♡)
にやつきながら目を閉じる。
(できれば…桜木が俺のこと大好きって離れなくなる感じの…
こうラブラブしてる夢がいい…)
叶えるなんて誰も言ってないのに
ご丁寧に設定まで願うアホな仙道だった…
そして水戸が風呂から上がる頃には
彼は深い深い眠りについていたという…
「人のベッド無断で使いやがって…
どういう神経してんだ、こいつは…」
水戸は冷蔵庫からコーラを取り出し
ベッドの隣に腰掛けて 窓の外の月を見ながらそれを飲んだ。
「…どうすっかな…」
(この隣の変態から…花道をまもんねーとヤバイのは確かだ。
…でも俺は直接邪魔できねーし…)
悩む水戸。
そして考えること5分。
(しかたねぇ…明日誰か花道の家に行かせよう。
誰にするか…大楠と高宮と忠は明日三人でなんかあるって言ってたし…
うーん…やっぱりバスケ部の連中か?
…危険なやつらばっかだけど
変態(仙道)と二人きりにするよりかはマシか。)
水戸は携帯を取り出し
連絡先を見る。
(流川しか知らねーな。
よし…
あいつまだ起きてっかな。)
メール送信!
《明日花道の家に仙道が行くらしいんだけど
俺用事あってジャマできねーから
お前が代わりに行ってくんねぇ?
ちなみにこれ俺が言ったって仙道に言わねーようにな。》
(…寝てるだろーな…)
携帯を机の上に置き、
飛び散った精液を 雑巾で拭く。
「くっせ。」
ベッドの上からはスースーと寝息がきこえる。
それが疎ましい。
(片付けくれぇしろっての。)
ーぴろりん
「!」
水戸の携帯が鳴る。
ディスプレイを見ると表示されてたのは[流川]
(おお…珍しい。こいつがこんな遅くまで起きてるなんて。)
メールを開いてみる。
《了解》
それだけが書かれてて
あいつらしくて 少し笑った。
「即答かよっさすがだな。」
これでちょっとは安心して寝れると
水戸は床に横になると そのまま眠りについた。
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