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流川と仙道の間に赤い花。
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ー翌日ー
「〜♫」
鼻唄を歌いながら
自転車を漕ぐ男…流川楓。
珍しく今日の彼は 早起きをしていた。
何故なら、
「どあほう…」
桜木花道に会えるからだった。
その愛しの彼が住むアパートに着き、
自転車をとめる。しっかり鍵をして。
ピンポーン。とチャイムを鳴らすと
「ぐわぁっ!」
中から桜木の叫ぶ声が聞こえた。
「…!!」
(どーした、何があったんだ)
心配になった流川は
ドアノブを捻る。
しかし鍵が締まってて中に入れない。
「…開けろ。」
「ちょ、ちょっと待っ…
誰だ!」
バタバタと騒がしい音がする。
…様子的にはひとりっぽい。
…仙道に襲われてるかと思ったが
違ったようでホッとした流川だった。
「俺」
「俺じゃわかんねーよ、流川か!?」
「うん」
(…どあほう…声だけでわかったんか…)
無表情のままフンワリ心を温めた可愛い流川だった…
「…よし。
…ったく、何の用だ!!!」
がちゃり。バンっ!とドアが開き
中から出てきたのは桜木花道。
白の長袖シャツに 黒のジャージ。
最近少し伸びてきた赤髪はまだ寝癖がつくほどでなくて。
でも何処かしら寝起きだというのはわかった。
「…オジャマシマス」
「あっ、おいコラ!流川!
勝手にあがんなよ、って何しに来たんだテメーは!」
ギャーギャー騒がしい桜木を横目に
ずんずん 部屋にあがっていく流川。
「…さっき何してた?」
「は?さっきって…」
その瞬間顔を真っ赤にした桜木。
汗がダラダラとでてる姿を見ると
ヤマシイことをしていたに違いないと踏んだ流川。
「…仙道が来たのか」
「…はっ?なんでセンドーなんだよ!?」
「………いや。」
(ちげーのか…ということは、まだ仙道来てねーんだな。)
スッとソファーに腰掛ける流川。
桜木は台所へ向かう。
「…ふー、あぶねーあぶねぇ。」
(昨日…あのまま寝ちまって
部屋はザーメンまみれだし…ナスは落ちたまんまだし、俺半裸だし…
あー鍵締めててヨカッタ…)
色々焦ってたらしい桜木だった。
「おい流川、オレンジジュースとコーヒーどっちがいい?」
「…オレンジ」
「…ったくなんで俺が勝手に来たオメーなんかのために…」
とかブツクサ言いながら
頼んでもないのに飲み物をついでくれる桜木はやはり優しいのであった。
「ほらよ、飲め。」
コトッと流川の目の前にオレンジジュースを置く。
すると流川が桜木の服の裾を引っ張り
隣に座らせた。
「なっ、なんだよ流川!」
「…うるせー座っとけ」
「…えっ、えらせそーにキサマ!キツネ!!
この俺様に命令するとは何たる無礼!!」
ギャーギャーうるさい桜木。
全く聞いてない流川はオレンジジュースを飲んでいた。
もちろん桜木の服の裾を掴んだまま。
そんな時、あの男がやってきた。
────ピンポーン。
「!」
「ん、誰だ最近客が多いな」
「行くな。」
流川はわかっていた。
その男が誰なのかを…
「ああ?なんでだよ!
大事な客とかだったらどーすんだ!」
「俺より大事な客なんかいねー」
「はあ!?なにゆってんだお前は!」
「とにかく出んな。」
「だからなんでだってきいてんだろ!?」
グイッ。
片手で桜木の後頭部をつかみじぶんのほうへ引き寄せた流川
あまりの顔の近さにびっくりしている桜木に流川は言った。
「うるせーつってんだろ
だまんねーと塞ぐ」
「…っっ!!!!!?」
「…」
ピンポーン。ピンポーン!
何度も鳴り響くチャイム。
…もちろんドアの外にいる男とは。
仙道彰だった…
だがそんなこと とは知らない桜木は
流川にドギツイ頭突きを喰らわした。
ゴツッーーン!!!
「ばっばっ、ばっかじゃねーのか、テメーは!このクソぎつねー!!!」
「…ちっ…いてー…」
ドスドスと玄関へ向かう桜木
まさに問答無用。
ガチャッ、とドアを開けると驚いた。
そこにいたのは…
「よう、桜木♡」
「セッ、センドー!?」
流川はその忌々しい声を聞いた瞬間に顔をしかめた。
「あれ?俺の他に誰かいんの?誰?」
「…ルカ…」
「帰れ仙道」
桜木は彼の名を言いかけたとき
流川が仙道の前に登場。
仙道笑顔で「お前が帰れば?」
その様子を目の前に見ていた桜木は目をこすった。
そしてまた目を開けてよーくそのふたりを見たんだ…
(…ひ、火花が見える…!?)
着火原因は自分にあると何も知らない桜木であった…
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