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宮城VS流川 (白熱の戦いの幕開けか!?)
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「へっへっへ、驚くだろうなぁ。アイツ!」
ニヤニヤと笑いながら
スキップをするように桜木の家へ向かっている男がいた。
その名も… 宮城リョータ。
天然パーマのツーブロックの刈り上げに
深く、セクシーな雰囲気のタレ目。
背は桜木らに比べれば少し小さめの168cmで
トレードマークは左耳のピアス。
彼もまた桜木花道を好いていた。
「へへ、花道への〜サプライズプレゼント!!
と言っても安もんだけど…ま、気持ちだよな!!熱いハートがたんまり入ってりゃー
キュン♡とくるもんさ!はっはっは!」
どうやら桜木の為に
何かを買ったらしい ゴキゲンの宮城は
ピンポーン!とインターホンを鳴らす。
プレゼントを後ろに隠しながら。
「…あれ、いねーのかなぁ」
誰も出てくる様子が無いので
宮城は眉を八の字にしてチェッ…と唇を尖らせながら
立ち去ろうとした…
だが、もちろん、桜木は中にいる。
流川が桜木に抱きついて離れず応答できないのであった。
そんなこととは知らない宮城は猫背にして
残念そうに帰っていく。
その後ろ姿は何とも言えない哀愁が漂っていた。
「…ん?」
そんな時、ピタッと彼の足が停止した。
「このチャリは…」
…この何度もぶつけたようなカゴの凹み具合といい…前輪と後輪のタイヤの種類の違い…
これは…あのチャリに乗りながら
眠る男…
何度も何度もそのせいで事故ったあの男…
それでも無傷のある意味奇跡の男…
「流川のチャリだ…!!」
ピーン!!とかんの鋭い宮城は
ダダダ!!と再び玄関の前に立った。
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン!!!!!
何度も何度もインターホンを鳴らす。
近所迷惑?そんなの関係ねえ!!
「オイコラ!流川!てめーいるんだろ!
偉大なる先輩宮城リョータ様を出し抜きやがって何のつもりだ!しばくぞコラぁ!!」
ドンドンドン!ピンポンピンポンピンポン!
ドアを叩いたり、鳴らしたり
お祭り騒ぎの桜木玄関前。
────────────その頃、中の部屋では。
「は、離せルカワ!!この声リョーちんだぞ!?」
「イヤだ」
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン!
「だああああっ、うるっせぇ!!!!!
離せ!ご近所迷惑だ!!追い出されちまったらどーすんだよ、このキツネ!離せ!」
「追い出されたら俺んちに来ればいー」
「あーー!もう!!ほんと離…」
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
ドンドンドンドンドンドン!!
『コラー!中にいんのはわかってんだ、
今出たら一発しか殴んねーって約束してやるから早く出てこい、流川ぁ!』
「げっ、リョーちん!
しかもルカワてめーがここにいることわかってるっぽいぞ、どーすんだ!」
「関係ねー」
「しばかれるぞ!?」
「しばきかえす」
「だあーっ!!離せっつてんだろ、この…っ」
ゴンっ!!!!!
「…っ!」
おお、見事な頭突き。
一瞬手が緩んだところで桜木は
ガバァっと勢いよくベットから出て、
パンツを履き、服を着替えた。
「こら、ルカワ!てめーも早く服着ろ!」
「ちっ」
しかたねーな、と言う様子で
服を着はじめる流川。
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン!
「あー、もうリョーちん!!!
もうそんなに鳴らさなくていいっつーの!!!」
がちゃがちゃ、バンっ!
勢いよくドアを開けた桜木花道。
「リョーちん、うるせーじゃんか!」
「花道!!オマエ心配したんだからな!
流川は、流川はどこだ!ぶん殴ってやる!!!」
ズカズカと部屋に入っていく宮城。
まずリビングに行ったが
いない事を確認し…
ほかの部屋も見廻る。
だがいない…
残された部屋は1個だけだ。
「ま…まさか」
一番行きたくなかったその部屋に近づく…
その部屋とは…桜木の寝室だった。
がちゃり。
「…スー」
白い布団から寝息が聞こえる。
どうやらこの短時間でスッカリ寝に入ったようで流川楓。危機感も全くなし。
「…る、るるる…る、る、…る」
ガバッ、と布団を剥いでると
宮城は絶叫した。
「ルカワあああああああ!!!てめえ、なんで上半身裸なんだあああ!?そんでなんでそんな格好で花道のベッド♡で寝てやがんだああ!?あああ!?」
「どわあああ、リョーちん!!!こっ、コレは…!!!」
慌てて宮城の目を手で隠す桜木(全く意味が無いが)
宮城はアッサリそれを振り払うと
流川に馬乗りになり掴みかかった。
「こ、っこ、このやろう!!!
てめー花道に何しやがった、言え!流川あ!」
「…む」
目を覚ました流川は迷惑げに眉をひそめ、
「…重い」
とつぶやいた。
「流川あああああっ」
「りょ、リョーちん!!!お、おちつけってリョーちん、オイ!」
馬乗りになった宮城を後ろから抱きつくように止める桜木。
それを見た流川は宮城が乗ったままだとしても
そんなのお構いなしにムクリと起き上がった。
「…どあほう、くっつきすぎだ」
ベッドから転げ落ちた宮城と桜木。
見下ろすように言う流川にブッツーンと堪忍袋の緒がきれた宮城リョータ。
さあさあ…白熱の戦いが始まりますか!?
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