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喧嘩は禁止ですよ?宮城君。
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「流川ああ!!覚悟ぉおおっ!!!!!」
びょーんと流川に飛びかかり
再び馬乗りになった宮城は思い切り拳に力を入れて
流川の綺麗な頬をぶん殴った。
「…っいてーな」
たまらず、宮城の胸ぐらを掴む流川。
ああ、もう彼の頭には先輩後輩関係ないらしい。(流川1年、宮城は2年なのだ。)
ガンっ!!
頭突きを食らわす流川。
宮城はデコから滴る血に目を丸くした。
ツツツ〜と指で触る。
カタカタと方を震わせながら指についた血を見つめると
ピタッ…と動きを止めた…一秒後、
「…上等だあああああっ、流川ぁあ!!!!!」
「うるせー」
桜木は焦った。
二人の本気の喧嘩ぶりに。
「お、おいリョーちん!!!!!落ち着け!!!!!
落ち着けって、ルカワも!!!!!なにやってんだよ!?」
二人の間に割って入る桜木。
「ジャマだ、花道っ!!!
こいつは一発痛い目合わせねーとわかんねぇんだ、クソッタレがぁ!」
「俺はわりーことしてねー」
「しらばっくれてんじゃねぇぇ!流川!
じゃあ答えろ、なんで上半身裸で花道のベッドで寝てんだ、ああ!?」
「ヤッたから。」
桜木は震え上がった。
そして流川の口を慌てて塞ぎ、叫ぶ。
「とっ、トランプ、ヤッてて…!
そんで流川がオレサマに負けそーになったから あ、熱くなって勝手に脱ぎ出したんだ、
そんでつ、疲れたからって 流川が寝てて…!俺のベッドで…」
苦しい言い訳。
すると流川がまゆをひそめて「隠さなくてもいーじゃん。」と発言。
宮城は絶句した。
「な、なんだ…と」
ゴゴゴゴゴゴッ…
宮城の背中から 黒いオーラが巻き上がっていく。
「…ゆ、ゆるさねぇ…」
見てみれば彼は泣いていた。
「俺の…俺の、俺のぉ…花道と……っぅう」
「りょっ、リョーちん…!?」
桜木は心配して宮城の傍に駆け寄る。
流川は怪訝に「…センパイのじゃねーケド」と無神経な一言。
「…くそお…っ、ゆるさねえ…ゆるさねぇぞ…流川ぁ…」
ポロポロ、とめどなく流す涙を拭いては
流川を睨む宮城。
流川と桜木がヤッちゃったという事実が
どうしても信じられないようで…
「リョーちん、あ、あのだなぁ」
「…花道…おまえ…こんな奴のどこがいいんだ…どこを好きになったんだあ…ううっ」
「は?」
「絶対俺の方が…お前を幸せにできるのに…っ、流川なんかのどこに惹かれたんだよ、くそったれぇ…」
「いやいや、リョーちん。
俺、ルカワなんか好きじゃねーケド!!!!!」
「へ?」
「ほ?」
ポカン…とする宮城。
思わず涙も引いちゃったようだ。
「じゃ…じゃあなんでヤッ…たんだ…?」
「このクソギツネに犯されたんだっ
このクソギツネに!!!!!」
クワっ、と流川を睨む桜木。
すると流川は「気持ちよさそーだったクセに」
と吐き捨てた。
「流川、てめぇ…っ やっぱり花道を…っ!!」
涙を止め怒り心頭の宮城は
再び流川に殴りかかろうとした…が、
グイッ。
桜木がその腕を引っ張る。
「…花道!?」
「リョーちん、喧嘩はすんな。
オヤジと約束したろ。」
「…はっ…」
桜木の言うオヤジとは
バスケ部監督、安西先生のことだ。
ちょっと前に 桜木と流川と宮城と三井は
もう喧嘩はしない。と約束していたのだった。
「…で、でも…」
「リョーちん」
「…む…わかった。
…はっ、話し合いしようじゃねぇか…」
「サスガ!!やはりリョーちんは話がワカル!」
「…へへ、まぁな…」
あんなに怒っていたとしても
好きな人に褒められるだけでちょっぴり幸せになれる
可愛らしい 宮城だった…
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