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何やら険悪ムードな3人。
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「行っちまった…」
水戸がつぶやく。
流川や宮城はただひたすら目を丸くして驚いていた。
「追おうぜ…!?」
宮城が言う。
しかし水戸は首を横に振った。
「…いや、アイツひとりになりてぇはずッスよ。今は…。
後で追いましょ」
「…そっか、わかった。」
「それより…なんで花道泣いてたんすか?」
「え?」
「さっき。泣いてたでしょ、花道。」
「…あぁ…」
宮城は頷くと「とりあえず座ろうぜ。」と
その場に腰掛けた。
「…俺らが聞いちゃったんだ。
誰が好きなんだ~みたいな。花道に」
ぽつりとつぶやく宮城。
ちょっと申し訳なさそうに
頭をかいた。
「…それで花道は泣いたの?」
「わかんねーって言って泣いちまった。
誰が好きだとかそんなのわかるわけねーよ、みたいな感じで。
なぁ、流川」
流川に話を降る。
すると流川はめんどくさそうに
コクリと頷いた。
「…いきなり3人の男とヤッちまったハメになったからなぁ…
あいつ、混乱したんだろうな。」
水戸が言う。
そして続けて流川にこう聞いた。
「おまえはどういう経緯で
花道とヤることになったんだ?」
「…なんで」
「そりゃあ…気になるからさ。」
「別に…普通だけど。」
「普通?花道嫌がらなかった?」
「…別に」
ムスッとしながらも水戸の質問に答える流川。
水戸はイラッとした。
「花道をきずつけるなよ。」
「…は?」
「お前が花道を好きだとかちゃんと大事に思ってんなら…無理矢理とかやめろよ。
あいつ、あれで結構繊細なんだから。」
「だから無理矢理なんかしてねー」
「…」
黙る水戸。
そんなふたりの会話を聞いて
宮城は言った。
「…落ち着け。」
そして心の中でこう思ったのだ。
(やべえ…確か花道のヤロウ…
流川に無理矢理犯されたっつってたよな…
…でもこれ…水戸に言わねぇ方がいいな…
乱闘だな…乱闘。ヤバイヤバイ。そんなのになったら俺、止めれる自信ねーわ…)
「…宮城さん」
「…とにかく、お前らは俺や三井さんより
一歩前に出たってこった。
…それ考えたら無理矢理だとか同意だとか関係ねぇだろ。
1番怒りてぇしむかつくのは俺らなんだからよ。」
「…」
確かに、と水戸は思い、
言葉を詰まらせる。
「すんません。」
「いいって。俺らも出し抜くことになったら
謝るのダルいし、あやまんな。」
「…はは。そっすか。」
流川がゆらりと立ち上がる。
何やら携帯を出して
誰かに連絡しているようだ。
「もしもし」
「…なんで」
「……わかった、」
ブツリ。と電話を切ると
流川は荷物をまとめだした。
「おい、流川。誰だよ電話」
「親」
「帰んのか?」
「ああ」
そう言って流川は帰っていった。
水戸は内心ホッとした。
これ以上あいつの顔見てたら
ぶん殴ってただろうからだ。
「水戸」
「はい?」
「花道に電話しようぜ」
「そうすね。」
しかし、3度桜木に電話をかけたが
彼は一向にでらず、
結局外まで探しに行こうとなったが
花道の部屋の鍵がどこにあるかが、わからないため
部屋を出られず
片方ひとりがお留守番になってしまうので、
そのお留守番担当をじゃんけんで決めることになった。
「よし…行くぞ。水戸」
「いつでもどーぞ」
「「じゃーんけーん」」
「「ぽん!」」
グーとチョキ
勝ったのは水戸だった。
「よしっ、じゃあ行ってきます!」
「ガーーーン!てめぇ、先輩に譲れよ!」
「嫌だね。じゃ!宜しくお留守番!」
「だああ、クッソー!!」
宮城の叫び声が後ろから聞こえる。
クスクス笑いながら
水戸は部屋を出たのであった。
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