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翔陽高校バスケ部選手権監督藤真健司登場!
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「さみーさみーさみー!」
ダダダッ!と猛スピードで走りながら
そう叫ぶ水戸洋平。
「だぁー!顔がつめてー!!」
桜木花道もそう叫んだ。
「おいおい、このまま学校着くまで
走るのか!?」
「おー!そうだ!たまには走りたまえよ洋平君!運動はいいだろ運動はー!」
「俺は充分バイトで運動してるって!」
「走るのはしねーくせに!!」
「ああ言えばこう言うこの憎たらしー口は誰の口だコラ!」
大きな声でそういった後、
花道の首に手を巻き付けてやった。
「ぐあぁっ!な、なにすんだ洋平!つめてーじゃねーか!!」
慌てて水戸の手を振り払う桜木。
「ざまーみろだ」
「ふぬー!!!ゆるさーん!!!」
「怒った怒った!サスガ単純王だっ」
そう笑いながら逃げ出す水戸を
全速力で追いかけた。
すると。
ドンッ!!
「!?」
「……」
誰かとぶつかり、
びっくりして顔を上げた水戸。
そこに立っていたのは…
「危ないじゃないか、気をつけろよ」
「あっ…アンタは。」
「ん?」
水戸が驚きながらもその美しく高貴そうな雰囲気を漂わせる
少年を指さす。
すると後ろにいた桜木が口をあんぐりと開けて叫んだ。
「ホケツ君!!!」
「…ホケツ君じゃない。俺は藤真だ。」
「む、そうだったか?」
「そうだ。」
そんな2人のやり取りを見ていた水戸は
その間に割り込み、
口を挟んだ。
「ほら、花道。そろそろ行かねーとマジで欠席扱いになるぞ。今日は4時間目で終わりなんだから。」
「あっそうだったそうだった!忘れてたぜ、ついつい。
じゃあなホケツ君!」
「待て。俺も行く。」
「「は?」」
桜木と水戸の声が重なった。
「湘北になんか用事でも?」
水戸がそう聞くと藤真はフッと堂々たる笑みを零した。
「どうした、なんか嫌そうな顔をしてるな。俺が湘北に行ってなにか都合の悪いことでもあるのか?」
「え?…いや。別になにもないっすよ。
ただ聞いただけだから。」
「そうか、ならいいんだ。
…よし、急ぐんだろ?桜木。いい準備運動になる。走るぞ!」
そう言って桜木の手を取り、走り出した藤真。
「わ、コラ!ホケツ君!!
引っ張るんじゃない!1人で走れる!!」
「ははは、そう遠慮するな桜木!
たまにしか会えないんだ。こういうのもいいだろ?」
「よくなーーーーい!!!!」
ギャーワーギャーワー騒いでる
2人を少し気に食わなそうに
さりげなく睨んでいたのは水戸。
その視線に気づかないわけがない藤真健司は
ニンマリと悪い笑みを浮かべていた。
「コラ!ホケツ君!手を離せ!!」
一方、桜木は相変わらずそんなことも
なにもなにも知るよしもないのであった。
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