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血の気が盛んな9人集合なり。
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「あっちぃー!!」
汗臭い部室で叫ぶ桜木花道。
ガシガシと黒色のマイタオルで汗を拭っている。
そんな様子を見ていた
流川、三井、宮城はゴクリと生唾を飲み込んだ。
「…あ、あっちーな…」
「そ、っすね…三井さん…」
「…っす。」
色っぽい桜木に動揺を隠しきれない3人は
制服のズボンを前と後ろを逆に穿いたり
他人のタオルで汗を吹いたり
飲んでいたドリンクを零したり
散々だった。
「おまえらなにをボケっとしとるか!」
と赤木に怒られるまで
3人は正気に戻ることはなかったという。
「よし、着替えたっと!!
んでリョーちん!」
「、へっ!?な、なんだ花道!」
「なんだじゃねーだろー
リョーちんが言ったんじゃねーか
部活終わったら時間あるかってよぅ」
「…はっ、ああ!そうだったそうだったぜ…
ちょ、ちょっと待ってろ!すぐ終わるから!」
そう言って慌てて帰りの準備を
済ませる宮城。
それを見て察した流川と三井も慌てながら
準備を終わらせた。
「よし!!行くか!」
「ぬ?どこにだ?」
「どこにってそりゃ決まって…」
シーン…
「決まってんのか、そうかそうか!
で、どこなんだ?リョーちん」
「…あれっ」
どこに行くんだ…俺たち。
とりあえず仙道を加え、
みんなで別れさせよう作戦を実行するつもりだったわけだけど
…考えりゃどこで集まるかなんて
決めてなかった!!
「リョーちん?」
「え!ははぁ…あー、
ね!三井さん!」
「俺にふんじゃねーバカ!
そーいうのはオメーが知ってねーといけねーことだろ!
始めに仙道とそれ企てたのはお前だろうが!」
「それ?企てた?なんのことだミッチー?」
「あっ、」「ちょ、三井さん!」
ヤバイヤバイと言わんばかりに
焦りまくる2人。
すると流川が言った。
「サクラギ」
「あ?なんだルカワ」
「家でいーじゃん」
「家…ってキサマ…まさか…また…」
「どあほーの、」
「ああっやっぱり!!
なんでまた俺の家なんだ!!この前来たばっかだろおめーら!!!」
「ナイスアイデア!流川!!」
桜木の反論は無視され
宮城が賛成する。もちろん三井もだ。
「いーじゃん花道!
おまえんちが1番くつろげるんだってよ!皆!」
「俺の家は溜まり場じゃねー!!!」
ギャーギャー騒いでると
ぞろぞろと前方から海南軍団+藤真&水戸が
歩いてきた。
「まぁた喧嘩してんのかてめーら!!
まったく湘北はガラがわるい!短気の集団!!ね!神さん!」
「ノブ、言い過ぎ」
「だって!!本当のことっすもん!」
清田がむくれると
牧がフッと笑った。
「まあ言われてみればいつも喧嘩してるな
こいつらは」
「でしょー!?そうすよねやっぱ!!」
ぎゃんぎゃん犬のように
お祭り騒ぎの清田。
そんな清田を無視して
桜木の元へいち早く近づいたのは藤真だった。
「桜木」
「む?なんだねホケツ君」
「今日はお前を夕食に誘わせてくれ」
「…夕食?…まぁ…構わねーけどよ、御両親の方は大丈夫なのか?時間が時間だし…心配するんじゃねーか?」
「いや親にはしっかり言ってある。
友達の家に泊まるってな。」
「友達の家に…ってまさか…」
「桜木の家」
「…だー!!お前もかぁああ!
どいつもこいつも俺の家は溜まり場じゃねーっつうんだ!!」
ふんぬー!と大噴火の桜木花道。
すると牧が言葉を発した。
「俺も今日は泊まるつもりだったが…
わるかったかな」
「ぬぁに!?ジィも!?」
「桜木、俺もだよ」
「ジンジン!?ほっ本気で言ってんのか!?」
「うん、本気。
信長もだよね?」
トンッと清田の背中を軽く叩く神。
「うぐ…、神さん…」
「そうでしょ?」
神がニッコリ笑うと
桜木が叫んだ。
「なななな!野猿もか!!」
「わ、わりーか!!
だっ大体なぁ!泊まるくらいで大袈裟なんだよおめーは!!
この赤毛猿!」
「なっなんだその態度は!
泊まらしてやらねーぞ、改めやがれ!」
そんなうるさくて仕方ない様子を
終始眺めていた水戸洋平は
(…はぁ…バイト休むっきゃねーなコレは。)
と深く深くため息をついたのだった。
まさかまさかのこの展開
なんと桜木の家にこーんな大人数の男どもが
お泊まりしちゃうなんて。
ただでさえ狭いのに、
と今日の夜はどうやって寝よう…と
頭が痛くなる桜木花道だった。
と、そのとき。
仙道がやってきた。
「…え?なにこれ!?」
「…仙道」
宮城が呟く。
「なんで牧さんとか…藤真さんとか
なんで!?なにこの大集合の図は!」
「…おいおい、仙道まで…
誰が呼んだんだ…」
藤真が頭を掻く。
すると仙道がにへらーっと笑うと
桜木を見れたのが嬉しいのか
たたたっ、と駆け寄り彼に抱きついた。
「桜木ー♡久しぶりだなーもう、会いたかったぜ♡」
「なっセンドーこら、離せ!
っていうか昨日会ったばっかだろーが!!」
ゴオオオオッ!
熱い熱い熱い!!
仙道彰に今、
桜木花道に恋するメンズどもの
鋭い視線が集まった。
怒りを一番はじめに行動にうつしたのは
あろうことか牧だった。
「仙道離れろ」
「えー牧さん、もしかして嫉妬ですか?」
「…な、何言ってんだ
…嫉妬とかじゃない。桜木が嫌がってるから止めただけだ。」
「へえ…」
(牧さんもヤキモチやくんだー)
ふんわり興味をそそられた仙道だった。
バシッ!
「いてっ」
「さっさと離れろ、まずは買出しだ。」
藤真が仙道の頭を叩き、
桜木の腕を引いた。
「買出し?」
宮城が藤真に聞く。
「ああ、そうだ。この人数じゃ食うもんも半端じゃないだろ。」
「…あぁ、確かに…」
「誰が払うの?」
仙道が割り込む。
すると藤真はフッと笑って言った。
「俺と桜木以外の全員でワリカンでもしたらいい」
「「「「「はぁ?!」」」」」
藤真の自己中な言葉に
怒りを示す男たち。
すると神が「公平にワリカンしましょ」
と平和的発言をし、その場の怒りは収まった。
が、藤真は不服そうだった。
「桜木以外のやつの食費もかー
やだなー俺ー」
ぶつくさ言ってる仙道は
さておき、
買出しに進む8人であった。
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