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2-2 (R.18)
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「ぅっ、ん」
込み上げてくるはじめて味わう快楽に、頭が真っ白になりながら必死に耐える少年。
なぜ、何処で、彼のスイッチが入ってしまったのか。唇を噛み締めながら必死に考えてみるが彼は快楽負けてしまう。
「ひっ、や……だ、それやっぁ」
上下に動いていたのそれが、先端を重心的にいじり始めてはスズヤから高い声が飛び出す。いきなり現れた強い快楽に、無意識に腰をくねらせ、逃げようとするが、それをよく思っていない兄が止めにかかり、快楽の渦に巻き込まれる
「やだやだ反抗的な口に比べて、体は素直なんだな」
知らぬの快楽にうっすら左目から水が堕ちれば「泣くほど気持ちいか?」なんて戯言をほざくので、必死に否定するが、この状態では言い訳に過ぎない。
リクトはそんな反抗期な彼の涙を拭わず、髪で隠している右目に一直線、空いている手で触り始める。
右目は守るべき物を失い、代わりなど要らぬと言いたげに、涙は出してはくれない。偽りの瞳は赤く、不自然に動く紛い物。
「……もっと俺みたいにわがままに生きればいいだろ」
「な、にが」
右目に置かれていた手先は真っ赤な頬を伝い、顎まで移動すれば親指で唇をくいっと上げてみせる。そのままリクトは引き寄せられるかのようにスズヤの唇を奪い、白く透き通った首筋に猛獣の如く噛り付いた。
「……痛いなら痛い、苦しいなら苦しい。全部背負いこむ必要なんてねーとは俺は思うけど」
傷口を消毒するかのように、噛んだ後を舌で一舐めすれば少年は「っ……」と出かけた声を必死に殺す。
彼の一言にあえて言葉を差し上げるのであれば、「大きなお世話」であろうか。
そしてもし、その言葉の裏に「俺に言え」と意味があるのであれば、なおさら「黙れ」の言葉が飛び交うことだろう。友人や知人と違い、本来一番心を許せるはずの家族を信じることのできない彼にとって、ただの拷問でしか無い。
「……あにき、づら……するなっ」
「兄貴面も何もれっきとした兄だからな」
「半分しか血が流れて無い癖に、一度は捨てて行った癖に何が兄貴だよ!」
今までの甘い声から反して、怒鳴り声が小さな部屋で残響のように響き渡った。
我に返って、「しまった」と思った後には既に時遅く、目を泳がせながら自身の兄の顔を見れば、彼は想定外な表情を作り上げていた。
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