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明けてのデジャヴ
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「雪、おはよう!」
「貴澄か、おはよう。さっきはすごく目立っていたぞ」
うっ…その話題には極力触れて欲しくなかった…
教室に入ると、相変わらず雪は来るのが早くて(というかいつも僕が遅刻ぎりぎりなだけかもしれないけど)もう席に座り本を読んでいた。
恥ずかしくて雪からすい〜っと目を逸らすと、雪のクスッという笑い声が聞こえた。
それが気になったてそっと顔を上げると、雪は優しく笑っていた。
「…上手くいっているみたいで良かったな」
「雪…」
雪はやっぱり優しくて、どうやら先輩のことがあったからずっと心配してくれていたらしい。
「ありがとう、僕雪のこと大好き…」
ちょっと涙が出てきちゃった
「邪答院に嫉妬されてしまうな」
雪は、そう言いながら苦笑した。
side:メイ
ピロロン
その頃、メイの携帯は振動していた。
「メール?」
誰からだろ…
ていうかこの時代メールしてくる知り合い居たかな
そう思いつつ画面をタップしメールを開くと、つい顔をしかめた。
何で…?
そこには結構前の先輩の写真。
結構前って言っても春休み入ったばっかのだけど。
それに気づいたのは、春休みに先輩が着てた服だから。
でもその写真は完全に隠し撮り。
だって、先輩の目線が1回もカメラに向いていない。
しかもメアドは捨てアドっぽい。
知り合いでもないと思う。
つまりこの写真は俺を喜ばそうとして送ってきたわけでもなさそうだ。
「…一体誰が…」
先輩のストーカーか?
確かに先輩可愛いから、一人や二人ストーカーが居てもおかしくない(もちろんストーカーなど皆殺しだけど)
暫く先輩から離れちゃいけないかな…
兎に角、この怪し〜いストーカー(仮)を見つけなくてはいけない。
誰だろうが、先輩に危害を加える奴は(加えそうな奴も含む)許さない
先輩、先輩のことは俺が絶対守るからね…
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