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無神家
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ルキ side
俺は無神ルキ.
この無神家の、長男だ。
コウ「でね~、…ッて、ルキくんもユーマくんもアズサくんも、ちゃんと聞いてるの~!?」
何やら先程からわ-わ-と喋っているのがムードメーカーとやらのコウ、
ユーマ「コウてめえうっせえッつーの!ッたく…」
多少口調は荒いが家庭菜園が趣味であるユーマに、
アズサ「?..ちゃんと、聞いてるよ….。」
控えめで大人しいアズサが、俺の兄弟だ。
俺達は元は人間で、孤児院で出会い、‘あの方’にヴァンパイアとしての命を授かり,人間であることを過去に変え、今はヴァンパイアとして生きている。
俺達四人は本当の兄弟では無いけれど。
兄弟以上の強い絆で結ばれている…と、俺は思っている。
そう思うのは俺だけかも知れないとたまに考えたりもするが、
ルキ「…」
辺りを見回して,楽しそうに笑う兄弟の姿を確認すると、そんなくだらない考えは直ぐに吹き飛ばされる。
_____,そんな今があるからこそ。
長男である俺は,
あの方…カールハインツ様の為に,この計画を成功させなければならない。
そのためには ‘ イブ ’ が必要だ。
俺達の誰かが、‘ アダム ’ となってあの方の恩に報いる為に、新しい人類を作り出すために。
俺は、従い続ける。
_________その、はずだった。
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