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【12】リクエスト~漂流して辿りついた島には…?~1
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「うわぁキレーな海ー!!」
俺、安藤 輝琉(あんどう ひかる)は1人で海に旅行に来ていた。年齢は20で職業は男優をやっていて、今じゃ世間に騒がれるくらい人気者だ。
特に俺のチャームポイントである白い肌が女子の魅力と注目を集めてるみたいだ。けど、今はドラマやら映画やらバラエティ番組とかに出演ラッシュが収まってようやく休みが取れたという状態になった。ということで息抜きに俺の1番好きな風景、海を見るために人気のないここに旅行に来ていたのだ。
っていってもまだ肌寒い時期だから周りに人はいない。でも太陽で美しく照り映える海を見ているとどうしても渚まで行きたくなって、海が見えてきたら俺はとっさに今履いている靴と靴下を脱いで渚まで駆け寄った。
「あはっ、冷たい!」
裸足でズボンの裾をまくり上げて足元だけ海に浸かる。ぴちゃぴちゃと足でグーパーしたり水を蹴ったりして遊んでいた。足元を水に浸かしたまま、また水平線に向き直ってきらきら輝く海を見つめた。
何だか世界にまたがる大きい海と人間の俺を比べたら俺ってちっぽけなんだな、と改めて自覚する。
1度大きく息を吸って深呼吸をする。
よし、明後日からも仕事頑張んなきゃな…
そう気持ちを切り替えて自分にエールを送っていると、本当にいきなりと言ってもいいくらいさっきまで青かった空が黒い雲に覆われて、急に雷が鳴り始めた。
「ぇ、えッ!?嘘だろ!!?」
次第にバケツをひっくり返したような雨が降ってきてさっきまで穏やかに揺れていた波間が激しく海岸に押し寄せて水しぶきを上げる。ゴオオォッと風が靡く音が俺の耳元で響く。突然の海と天気の変わりように俺も動揺を隠せない。とっさに腕を顔の前にやって、強く吹く風に立つのがやっとっていう感じで持ちこたえてた。
何だよこれ、まさか俺、極度の雨男!?
片目をつぶりもう片方の目を薄く開きながら荒れる海を見つめる。すると次の瞬間、より一層強い風が吹き荒れてずっとキープしていた俺の身体の重心がずれ、バランスが崩れた。
「ぇ、ちょっ、や、やばっ…!!」
そのまま身体を風に持っていかれて俺は身体ごと海に飛び込んだ。荒れる水中じゃ自由に身体を動かせなくて、波の流れる方に流されていく。波の流されるままにしていたらついに足が地面につかなくなって水面に浮かんでいる状態になる。そこで俺はハッとして背筋が凍るような衝撃になった。
そうだ、俺…海は眺めるのは好きだけど…
泳げねぇんだった………!!
今更それに気付いても海は俺に刃向かい俺を飲み込んでゆく。俺も必死に犬かきみたいな泳ぎをして海岸に近づこうと試みるがそれが体力の大きなロスだった。
俺の身体はみるみる力を失っていって、口内にも多くの海水を飲み込み、身体が波に流されるまま意識を無くした。
___________________________
「…………」
「……………」
誰かが話す声が聞こえる。それも全部声のトーンが低くて、そこにいる人たちは男の人たちばっかりなんだなっていうのが分かる。
…あ、俺生きてんのか……良かった……うん、ちゃんと聞こえてるし目の前真っ暗だから目ぇ閉じてんだなってゆーの分かる。うん、生きてる、本当に良かった………
「って、どこだよここ!!?」
頭の中で「生きてる、良かった」と思ったところで自分の居場所はどこなのか気になってガバッと起き上がった。だって、俺は海に飲み込まれて生死をさまよった挙句、生きてるってことはどこかに漂流してるってワケで……
「………ッ…!!!?」
目を凝らして男の人の声がした方に目を向けると、俺はとんでもない光景を見てしまった。あまりの驚きに声が出なくなってせっかく俺の美形な顔もあんぐり開けた口のせいで変に歪む。
だ、だって……そいつら、人間なのは人間なんだけど……
すっ、すっぽんぽん!!!!
そう、彼らは1枚も布を纏ってなくて、全裸の状態で俺の寝ていた土台の周りを所狭しと取り囲んでいた。全裸ってことは当然あの男の大事な部分も全部見えて、しかもみんなのそれは張り裂けそうなくらいビンビンに勃起していた。
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