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練習試合の合間に月島と目が合った
黒尾さんが追いかけて行ったにしては元気が無いなと思っていた俺は タイミングを見て隣に行くと、そこで初めて あの後以降黒尾さんと話せていない事を知って驚いた
「…そう…なんだ」
何をしているんだ 黒尾さんは…
こういうのもっと上手い人だと思っていたのに…
月島があまりにも不憫で、思わず項垂れている頭を撫でたくなる
「僕の可愛気が無いから 呆れられてるんですよね…」
大丈夫 十分可愛いよ
って俺が言ったって 月島の気持ちは晴れないだろう
「そんな事ないよ
昼だって、あの後直ぐ 月島の事追いかけて行ったんだけど会わなかった⁇」
「え⁇ いや…会ってないです」
「そっか
今日の黒尾さん、俺が知ってる中で1番要領悪いから すれ違っちゃってるだけだと思う」
俺の言葉に プッと月島が笑って、少し安心した
「大丈夫
自主練時間になったら流石に黒尾さん寄って来るよ」
「はい…」
「何ならちょっとだけ甘えてあげたら⁇
黒尾さん喜ぶんじゃないかな」
「…喜んでくれますかね⁇」
「うん 絶対喜ぶと思う」
「…赤葦さんがそう言うなら…頑張ってみます」
「ん 頑張って」
ぽんと月島の肩を叩いた時、集合の合図がかかって立ち上がると、月島の体が少し揺れた
「大丈夫⁇」
「あ…大丈夫です
暑いし、昨日もバスでそんなに寝れなくて…」
「そう…何かあったら直ぐ言って」
「はい ありがとうございます」
黒尾さんの事を気にして 昼もろくに食べてない事も入れると、あまり体調は良くなさそうだ
とにかく早く黒尾さんとゆっくり話が出来るようにしてあげたいと心の底からそう思った
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